異世界から来た男 +

・男が元いた世界について
人類の数がついに100億を超え、資材も食糧も何もかもが足りなくなっていた。
少数の富裕層が資源を独占し、その他の者達が残った僅かなものを奪い合う。世紀末、という言葉がしっくりくる、荒廃した時代。
ある時、とある資産家が全ての資源を手中に納める為にその他の人間を「駆除」する事を計画し実行するが、それは武器を持ち結束したレジスタンス達によって阻止される。雇っていた「駒」を大幅に減らされたその資産家は、より「使い勝手の良い」兵士を求めて生物兵器の開発を始める。
そうして作られたのが、人間を食べてエネルギーを吸収し、分裂する事によって数を増やす「生きた」兵器。これが男の言う「敵」。
体内に複数ある「核」を全て同時に破壊しないと死なないが、再生がとても速いうえ、「核」の目視は不可能で、また、必ず三個以上ある為、破壊は極めて困難である。
人類は始めは抵抗していたが、次第に「敵」に対抗する為の武器等も尽きて行き、「敵」の総数も人類より多くなり、最早逃げるしか手段が無くなった頃、男は世界を「跳んだ」わけである。



トリップもので、とくに現代日本から跳んだ主人公なんかは、治安の悪さに怯えたり被害にあったりが多いわけだけれども、シャボンディ諸島の無法地帯より治安悪いところからトリップする「ここ平和過ぎパネェ」な人もいて良いと思って。しかしこの世界観洋画でありそうだね。生物兵器ってあたりが特に。


ちなみにこの男、普段はしっかり者だが、元の世界での癖が抜けず敵と認識したものに対して常にオーバーキルしちゃったり、思わぬ時に人の気配を感じたり声をかけられたりすると思わず銃をぶっぱなしちゃったりするお茶目な一面を垣間見せる為、仲間はわりと命懸け。
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