タス屋による海賊誘拐事件 +
元々賞金稼ぎで生計を立てていて、戦闘となるとそれなりに強い女の子。銃火器とか、拳銃にナイフ括り付けた奴で戦う、某スネークみたいなの希望。特技は暗殺。

お兄ちゃんは小さい頃から略奪者としての海賊に憧れてて、仲間二十人くらい集めて自分の海賊団の旗揚げをした人。妹は戦闘員としての実力を見込んで無理矢理引き入れた。


立ち寄った島にて、キッド海賊団と鉢合わせた女の子。大暴れするキッド海賊団に最初は怯えるけど、話を盗み聞きして、どうやらキッドさんは本気でワンピースを求めて、海賊王になろうと、ラフテルを目指しているらしい事を知る。

(思い返せば、うちのお兄ちゃんが海賊になった理由なんて『略奪者だから』で、あれってただ自分勝手に生きたいだけだもんなぁ…それに比べてユースタスさんは、あんなに真剣に夢を追い掛けて…)
(…良いなぁ…)

足元には惨劇が広がってるけど、真剣に夢を叶えようとしてるキッドさん達が輝いて見えた女の子。返り血で真っ赤だったけど。そこら中に死体がごろごろ転がってたけど。

(どうせ海賊やるなら、ああいう人…いや、あの人の船に乗りたい!)

ちなみにこの時点ではまだ南の海。
さて、キッドさん達に憧れ始めた女の子は、ファッションをちょっとビジュアル系を意識したものにして、キッド海賊団の誰かの手配書が出る度自室の壁に貼って、「ユースタスさんに知ってもらえるくらい強くなろう」と決意する。

グランドライン入った頃には女の子やお兄ちゃんも賞金首。女の子の手配書は女の子が海軍を踏ん付けて笑ってる(様に見える)写真。賞金も億には届かないまでもそこそこにはあがる。そしてその写真と賞金額のお陰でキッドさんに覚えられる。(この時点でキッドさんが女の子に惚れても面白そう)


グランドラインのとある島の酒場で再びキッド海賊団と鉢合わせた女の子。今度はキッドさん達の方が女の子を知っていたので声をかけられる。
「お前うち来る気ないか」って勧誘されて、女の子はもう二つ返事で飛び付かんばかりに喜ぶ。あのユースタスさんに仲間に誘ってもらえるなんて夢みたい!と感激。
即答過ぎて裏があるんじゃ?ってちょっと疑われるけど、
「私ずっとユースタスさんに憧れてたんです!」
「ずっと…?」
「はい!今の船長には無理矢理船に乗せられただけで、それも『仲間』じゃなくて『便利な武器』で…しかもあの人海賊王を目指してるわけじゃなくてただ略奪がしたいだけなんですよ!そんな人に妹だからって言う事聞かされて夢を馬鹿にされて都合の良い道具にされて、なのに船からおろしてももらえなくて」
とか愚痴ってたら信じてもらえた。

キッドさん的には、手配書見て気になってた奴がワンピース信じてたし俺の事慕ってたし今の所属に不満持ってたしで超お買い得だった的認識。正直声をかけた時点では女の子が頷くとは思ってなかったので嬉しい誤算だった。


荷物纏めてからお兄ちゃんに「ユースタスさんに勧誘されたから私この海賊団抜けるね!」って言いに行ったら凄い勢いで却下される。お兄ちゃん的には妹はすっごく使える戦力なので「それを捨てるなんてもったいない!」な認識。
「行かせるか!」って捕まえようとして来るので逃げる女の子。

「私はユースタスさんについていくの!!」
「ふざけんな!!お前はうちの船の主戦力だぞ!!行かせねぇ、てめぇはうちの戦闘員だ!!他の奴らになんか渡さねぇぞ(戦力的な意味で)!!」
「やだっ、あ、ユースタスさん!!助けてくださいっ!!」
「!…こっちだ!」
「はいっ!!」

で、逃げて船に飛び乗ってそのまま出航。…まるで駆け落ちだなこれ。
その後はキッド海賊団の皆と、しつこく追い掛けて来るお兄ちゃんを追い払ったり返り討ちにしたりしながら絆を深めていく。



キッドさんを何回も「タス屋」って間違えて直すのめんどかった、タス屋まじタス屋
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