神様「…えっ」 +

とある女の子「じゃあ!じゃあ!私は!すっごく可愛い…」
神様「(容姿か声か…?)」
とある女の子「猫にしてください!!」
神様「…えっ」
とある女の子「真っ白の!アルビノの子猫が良いです!」
神様「えっ」
とある女の子「もしくは変わった毛色の長毛種!」
神様「えっ」
とある女の子「あれ?ダメですか」
神様「いや、ダメじゃないけど…(変わった子だな)」


とある男の子「俺はどこかの王国の王子…」
神様「(ふむ、位の高い人間に憧れて…)」
とある男の子「もしくは姫の、付き人になりたい」
神様「…えっ」
とある男の子「生まれた時からその人の為だけに生きる為の教育を受けて育ちたい」
神様「えっ」
とある男の子「5歳くらい年下のその人を立派な王になるよう大事に大事に育てたい」
神様「えっ」
とある男の子「…転生は無理スか」
神様「いや、大丈夫だけど…(また変な子が来たな)」


とある女の子「あ、あの」
神様「何だね」
とある女の子「特殊能力って、ありですか」
神様「構わんぞ」
とある女の子「じゃあ…」
神様「(五行を操る?それとも治癒…いや、空間転移やも)」
とある女の子「人を半獣化させる能力をください」
神様「…えっ」
とある女の子「人によって違う動物の耳と尻尾と性質が現れる能力がいいです」
神様「えっ」
とある女の子「時間制限とか、触れた相手だけとか、制限がついても構わないので…出来ませんか?」
神様「いや、出来るけど…(そんな妙な能力を欲しがる奴は初めてだ)」


とある男の子「何でも良いですか」
神様「何でも良いぞ」
とある男の子「じゃあすっごく顔が整ってて、確固たる地位があって、お金持ちで、お嫁さんもいて、…」
神様「(わかりやすい欲だ)」
とある男の子「世間からわかりやすい『良い人』でおなじみな人がこっそり作った愛人との子供に生まれたいです」
神様「…えっ」
とある男の子「男だと跡継ぎ問題に巻き込まれるからっていう理由で女の子として育てられたいです」
神様「えっ」
とある男の子「…詰め込みすぎました?」
神様「いや、全然余裕…(どんな欲求だ)」


予想の斜め上をかっ飛んでるトリッパー達に人間くさすぎる神様が疲れるだけ
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テーマ「人外ファンタジー」
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