立海で温めてたネタその3 +
小さい頃に東京に引っ越した幼なじみと真田はずっと文通してて、幼なじみちゃんも真田みたく古くさい感じに育つ。
氷帝に通い、「神奈川に帰った時に弦一郎さんを支えられるように」って事でテニス部でマネージャー業を習う(氷帝はきっとすべて業者を呼ぶから業者さんに教わる)。けどその関係でテニス部が近くなるのでファンの反感を買い、いじめられる。
更に、幼なじみちゃんは真田的なので、氷帝の「制服でなく基準服」というのがどうにも気に入らず(着崩す人が多いから)、風紀委員会を立ち上げ一人で服装検査→生徒の反感を買い、やっぱりいじめられる。
氷帝テニス部の人達は幼なじみちゃんの真っ直ぐで頑張り屋な所を認めてて気に入ってたんだけど、幼なじみちゃんはテニス部メンバーがきらい(校則違反常習犯ばかりだから)。

で、ある日幼なじみちゃんの親の仕事の都合で神奈川に帰れる事に。しかも真田家の隣。

「私は早くあのお方の元へ帰りたく…」
「帰る?」
「まるでその引っ越し先のが居場所みたいな言い方だな」
「そうですよ?」
今更何を、と目を丸くする○○に、全員が顔を顰めた。
「…ここはお前の居場所じゃないのかよ」
「私が望むのは向こうです」
「俺達はどうでもええんか」
「そこまでは。しかしどちらかを選べと言われれば即答します。それだけ私が向こうに帰る事を渇望しています故」

悪びれる事もなく告げる○○に、数名がぐ、と眉間にシワを寄せる。

「私の全ては向こうにあります。思い出も、目標も、憧れも、心さえも」
「…」
「…第一、どうすれば皆さんに情が湧くと?」
「…何?」

○○は瞳の色を冷たく凍り付かせ、感情のない声で告げた。

「いくら成績が良かろうと結果を残していようと見目麗しかろうと関係ありません。殆ど会う事もなく、共に何かした訳でもなく、それどころか風紀を乱す中心にいて校則を違反してばかりの皆さんを、好意的に見れる程私の心は広くはありません故。…いえ、部活に私情を挟む程判別がないわけではありませんが」
「…っ」

で、宍戸さん辺りがキレそうになった瞬間の良いタイミングで日吉が「母親来てるぞ」って部室に来て、険悪ムードのまま幼なじみちゃんは神奈川に帰る。
氷帝メンバーはあとからいじめの事とか知って、幼なじみちゃんはそれが原因で転校したんだと思い込んでなんとか帰って来ないかって食い下がるんだけど、幼なじみちゃんは真田の元に帰れて幸せだから見向きもしない。
あと真田みたいなキャラが受けて立海ではそこそこ人気になる。「お晴さん」みたいな古くさいあだ名がついたら良い。(晴はデフォ名です)

「!!」
「○○さん?」
「どうしたの?ケータイ持って」
「め…メールが…」
「メール?」
「弦一郎さんから…メールが…!」
「へー、真田先輩ってメールとかするんだ」
「弦一郎さんから初めてメールが…!!」
「…○○さんテンションやばくね?」
「突き抜けてるな」
「どんなメール来たの?」
「それが、昼食をご一緒させて頂けると!!」
「…ん?」
「昼飯の誘い?」
「え、お前も来んの」
「も、とは?」
「テニス部の集まりなのによー」
「そんな…本来ならば私は場違いな筈でしょうに、それなのにお呼び頂けるだなんて!!弦一郎さんはどれだけお優しいのですか!!」
「うるせー!お前ちょっと黙れよ!」
「無理です!!」
「はぁ!?」

幼なじみちゃんが真田を好き過ぎて赤也(同じクラス)がどんびきする。
back
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -