立海で温めてたネタその2 +
皆から姐御とか姉さんとか呼ばれてて成績優秀で運動神経抜粋でコミュ力高くてすごく頼りにされてて生徒会と軽音部に所属してる赤也のご近所さんなスーパーガールに恋するヘタレな仁王。
「あれ?におん…何かいつもと違う香りがする」
「っ…!?」
すん、と鼻を鳴らして首元に顔を近付けられ、思わず椅子ごと後退った。近い。近過ぎて彼女の吐息が首にかかる。これは。こんなのは。心臓が速い、痛い、苦しい。これ以上は、もう。
「これはー…間違ってお姉さんのシャンプー使ったでしょ。私のと同じやつの香りする」
「んなのわかんのかよ!?」
「わかるわかる。お気に入りの香りだもん」
「へー…って仁王、お前どこ行くんだよぃ」
「…柳生に用事じゃ」
「あ、におん待って!」
「何じゃ…」
「――行ってらっしゃい、ホームルームまでには帰って来なよ」
「…ん」
火照った顔を見られたくないのはせめてもの意地だった。
仁王が可愛い。