あのさぁ… +
知識有り愛され補正持ちトリップ天然系主人公→○○
知識無し戦闘力補正持ち若返りトリップ主人公→××


・夜間外出しようとするので
「大丈夫大丈夫!すぐそこまでだし、私みたいなのを襲う人なんていないよ」
「はぁ?(威圧)」
「ひっ!?」
「あのなぁ…君、自分の勝手な想像で軽率に『大丈夫』とか自信持つの止めろ。いつまで日本にいる気でいるんだい?」
「え…こ、ここが日本じゃないってことくらい、私だってわかってるよ」
「わかってない。この世界じゃ無差別殺人も強姦も誘拐も珍しくないって、本当にわかってるならこんな時間に一人で外出しようとなんかしない筈だ」
「そんなこと、」
「君は何か勘違いしているようだからはっきり言うけど」
「な、なに」
「美人だけが殺人や強姦の被害にあうなんて、そんなことあるわけないだろ。泥棒がセキュリティの薄い家を狙うように、無差別な犯罪者達は殺せそうな人間を殺して犯せそうな女を犯すんだ。君は自分を無個性で地味だと言うけど、それは犯罪者達にとって狙い目ってことだよ」
「!」
「理解したら、外出は朝になってからにしろ」
「…はい…」
「(まあどうせすぐ忘れるんだろうけど)」
「(なんだかんだ言って、心配してくれてるんだろうなぁ)」
「(もう忘れたっぽい顔してるな…はぁ…)」

これはよくある「私なんかを襲うほど女に困ってないでしょう?」系鈍感ヒロインにわたしが言いたいことです。「私なんかに魅力感じる人は」とか「こんな強い女」とか「私を女と思ってる人なんて」とかいうセリフを見ると、「だからこそ襲いたくなるんだよ!いっそわたしが乱暴したろか!エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」っていつも思う。


・白ひげと関わっていたので
「…私が必死に島中を駆け回っているだろうことは簡単に予想出来ただろうに、連絡も取らず犯罪者集団とのんびりお茶会とは。君の能天気さには恐れ入ったよ」
「うっ…ご、ごめん…」
「だが、まずは君の言い分を聞こう。さあ話してみろ。どういう経緯でこうなったんだい?」
「えっと…留守番中に洗濯物干してたら、エースが賞金稼ぎの集団に追い掛けられてて、思わず家に引き込んじゃった」
「…それで?」
「取り敢えずお茶を出して、それ飲んだら出て行ってねって言ったら、匿ってくれたお礼するから来いって連れて来られて」
「…で?」
「で…お菓子出されて…こう、な…り、ました…」
「…(威圧)」
「…(冷や汗)」
「なあ、あんまり○○を責めないでやってくれねェか?無理矢理連れてきたのは俺なんだ」
「(無視)…○○。何故、武装した集団に追われている男を家に引き込んだんだい?」
「えっ、何故って…だって、追い掛けられてたから」
「はぁ?(威圧)」
「ひっ!!」
「…これを言うのは何度目になるだろうか…。君は、いつまで、日本にいる気で、いるんだい?」
「ひえぇ(ガクブル)」
「武装した集団に追い掛けられている男なんて、関わったら面倒事…いや、これじゃ君には伝わらないか…君の生命を脅かす事件に巻き込まれる可能性が高いのは火を見るより明らかだ。それくらいは理解出来るよな?」
「でも、丸腰の相手によってたかって銃とか剣とか…」
「指一本で他人を殺せる人間がいる、と私に教えたのは君だろう。ならばステゴロで大人数を倒せる人間くらいその辺に溢れている筈だ。彼には見たところ怪我も無いようだし、武装集団から無傷で逃げ回っている時点で、庇う必要のない者だろうと察せると思うがね」
「そ、そりゃあエースが一般人でないってことくらいは、私だって理解でき」
「はぁ?(威圧)」
「ひぃっ!?」
「君は彼が一般人でないと知りながら家に入れたのか?一般人でない人間など海軍か海賊か賞金稼ぎか革命軍しかいないが、武装集団に追い掛けられるなんて状況に陥るのは海賊か革命軍、つまり賞金首しかいない。それくらい理解していると思ったが…」
「わっわかってるよ!」
「なら何故家に入れた」
「それは、」
「…懸賞金をかけられた人間を家に招き入れるというのがどういうことか、理解していないようだね。君がそのまま襲われるとか、賞金首の仲間として通報されるとか、そういうリスクがあることをわかっていない。それから、君に何か起きた時に私が迷惑を被るということもね」
「…」
「君はよく自分の責任の元で動きたがるけど、今の君にはそれが不可能だといい加減理解しろ。私を巻き込むことに罪悪感を感じるなら殊勝な態度を見せろ。私はそろそろ、君が私を殺したがっているんじゃないかと疑っている」
「そんなっ…そんなこと!」
「ちょ、あんた少し言い過ぎじゃないのか」
「部外者は黙っていろ」
「なんだと!」
「○○、君がこの船へ『好意的に』乗せられた時点で、海軍は君を彼らの味方と見なす。そして君を迎えに来た私もまた、警戒されていない時点で彼らの味方と見なされる。私達はもう、海賊を幇助した罪で捕らえられてもおかしくないんだぞ」
「えっ」
「なっ!○○はただ俺を匿ってくれただけで、」
「海賊を海賊だと理解しながら匿った時点で、既に幇助罪は成立しているよ」
「っ…」
「…君が後先考えずにここへ来たと言うのなら、私はこのまま彼らを襲撃する」
「へっ!?」
「えっな、何で!?」
「君を囮にして彼らに近付いたが力量不足を悟って逃げた、ということにする。でなければ海軍に敵視されてしまうからね。まあ、それでもまだ疑いは残るだろうが、決定的に切り離されるよりはマシだろう」
「そんなことしなくたって、見つからないようこっそり出れば」
「そこを見付かったら、それこそ後ろ暗いことがあると思われるだろう」
「う…」
「やるなら徹底的にだ。あばらの二、三本折ってくれると後がやり易いんだがね」
「折っ…!?」
「…任せろい」
「マルコ!?」
「俺が相手してやりゃあ、多少の誤魔化しにはなるだろうよい」
「ああ、助かるよ」
「待って、二人ともやめて!」
「少々船を壊してしまうが」
「こっちも治療費出さねェんだ、おあいこだよい」
「そうか」
「××!!」
「何だ、他にアイデアがあるなら聞くが」
「ないけど…でも、そんな、襲撃なんて、そんなことする必要」
「ある」
「どうして…」
「君が後先考えずに彼に関わったからだ。君の勝手な想像、そしてそれへの自信による軽率な行動が、この状況を引き起こした」
「エース、お前ェもだ。○○がどれだけ優しくて気が合って良い奴でも、力のねェ一般人と考え無しに深く関わるな」
「「……」」
「すまないね。私の教育が足りず、君達にいらぬ罪を負わせてしまうことになってしまった」
「いや、悪評にゃ慣れてる。こっちこそ、うちの末っ子を止められずに悪かったよい」
「お互い、お守り役は苦労するな…」
「…全くだ」
どっかーん!
「うわぁぁあ!?」

エース→普段はもっとちゃんとしているが、○○の補正に惹かれてちょっと判断が鈍ってる。
サッチ→エースが責任取るんだろなって思って何も言わないでいたら突然の戦闘開始にびっくり。
マルコ→××が襲撃のフリによる自分の怪我でもって○○に喝をいれようとしているのを察し、同じく船の損傷でもってエースに喝をいれる心づもり。


・ついにキレた(bad end)
「…○○、君は、何においても自分の意見を優先するね。君の弁明はいつも『でも私はこう思ったから』だ。君はきっと、自分の意見こそ世界で唯一正しいものだと、自分以外に正しいものはないとそう思っているのだな」
「ええ!?そんなこと思ってないよ!?」
「何を言っても何度言っても、『私はこう思うもの』と忠告を聞かないしな。私に影響があることも理解した上で『でも私は』などと答えるさまには、ただ閉口するのみだよ」
「っ…そ、んな」
「否定出来ないだろう?私の言葉に対する君の答えは、いつも『でも』『だって』だ。自己責任なら何をしても良いわけじゃない。君の傷と痛みは全て私が負うわけだが、私が傷付いても君には何の影響もないものな。私に影響があることを、内心ではわかっていないのだろう。それか、私が傷付いても構わないと思っているか」
「違う…違う!!そんなこと思ってない!!私は本当に××を大切だって思ってるよ!?」
「なら何故自己防衛をしない?君が夜中に一人で散歩などしなければ私は肩を撃たれなかったし、君が海賊同士の小競り合いに首を突っ込まなければ私の背中に傷は出来なかった」
「それはっ…申し訳ないって、思ってるけど…」
「君が私の忠告通りにしていれば巻き込まれずに済んだ事件がいくつあるか、君は覚えていないだろうね。君は傷を負わないから、ただ忘れていくだけなのだろう…人は、痛みなくして学べないからね」
「っ…」
「私は覚えているよ。右のこめかみ、左肩、左脇腹。首、左手、右の太もも…これらは君が負う筈だった傷だ。私の身体に一生残る、君の罪の証だ。どう償ってくれるつもりだい?」
「私に出来ることなら、何でも…!」
「ほう…何でも?」
「う、うん」
「本当に?」
「本当に!」
「…言ったね?なら、」
ブスッ
「!?」
「その命でもって、償ってくれ」
「な、何これ…!?」
「心配はいらないよ。ちょっと脳内物質を大量分泌させて化学反応を起こすだけの薬だ。…地球じゃあり得ないけど、この世界には不思議な薬物が溢れていてね」
「薬物!?」
「苦痛は無いそうだから安心して良いよ。夢から覚めなくなるだけさ。君はただ、安全な島の小さな屋敷で、柔らかな布団にくるまれて幸せな夢を見続ける。…それだけで良いんだ。簡単だろう?」

――そして薬物点滴でアへってる間に餓死である。
…これはひどい。書いてて自分で引いた。戦闘系主人公追い詰められ過ぎだろ…。こわ…。でももしこの戦闘系主人公がドンキホーテファミリーだったら、割と…ドフラミンゴさんなら許可しそうだなって…薬物とお屋敷の用意までしてくれそうだなって…思って…。
ドフラミンゴさんの、そういうブラックな疑惑がつきまとう感じ、すきです。
back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -