小学生のころ我が家は転勤族で俺も転々と色んな小学校に通っていた。
とはいえ、さすがに俺が小5になる頃には治っていたわけで。
「それでここにいるんだよな〜」
俺の転勤族だった家族がこの三門市に留まるようになっていたわけです。
まあ、途中に第一次大規模侵攻があったけど、なんだかんだでこの歳でボーダーなんぞにいたりします。
「なにしてんだみょうじ」
このボーダーの個人2位の小学校からの腐れ縁のやつと一緒に。
「いや〜、ちょっと二宮にご飯作って欲しいと思ってですね」
だから家の前にいたんだよと小さい声で付け加える。
「またか、おまえは」
呆れた口調で二宮が言いながら鍵を開け、部屋の扉を開ける。
そう言うと思ったけどな!ここで負けると思うなよ。俺の夕飯がかかってるんだからな。
「まあまあ、二宮の飯うまいしさ〜」
二宮の方に手を突き出して買っておいた食材を揺らす。
「さっさと入れ」
俺のことを軽く見て玄関に入っていく。
ので、お互いに行きしてるので、勝手知ったる二宮の部屋に入って飯作りを手伝いつつダラダラして過ごす。
そんな日常の一コマ
(「明日はお前な」「え、こっちくんの?」「任務の終わりが遅いからな、作っとけ」「りょーかいでーす」)
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