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「…っ…!」
その瞬間だけ動きを止めたあかりが喉の奥を鳴らすと、またゆっくりと動き始める。
残ったものをすべて飲み干しても終わらない律動。
まだ波が引ききらない俺のそれが、また力を取り戻していく。
「ちょ、も…やめ…って。」
「ふふっ、今の瑛くんてさ、すっごく色っぽいよね? あの娘達が見たら黙っていられないよねー?」
やっと刺激から俺を解放して見上げたあかりがシャツをはだけられ、半裸上体の俺に向かってくすくすと笑うと、自分のポケットから取り出したものを俺自身に被せる。
「そっ、そんなの持ってきたのかよっ!?」
「ふふん、まだ元気でしょ?それに、なんとなく物足りないんでしょ?」
「…そっ……。」
違うと否定したって、あかりの言葉にまた力を帯びた半身は説得力がないほど反り立って。
ここまで来たんだしもういいや、と下着だけ脱いだあかりの腕を引っ張ると肩を押さえられ馬乗りになられる。
「これじゃ反対だろ。」
「反対じゃないよ。これで正解。」
にんまりと笑うあかりが、片手で俺の分身を支えるとゆっくりと腰を沈める。
「…くっ…ッ…!」
「…んッ…!…ッ…!」
刺激を受けていないにも関わらずあかりの入り口は潤いがあり、スムーズとまでは行かないが、それでもずぶりずぶりと俺を飲み込んでいく。
「…は、…ぁッ…!…ん…ッ…!」
「……ぁ、んっ…ん、っ…!」
奥まで腰を落とすと、俺を見下ろしながらゆっくり大きく腰を回しだす。
その瞳は俺の反応を見て楽しむかのように。
「…こ…いうのも…たまにはいい…でしょ?」
「…ッあ…!た…まにじゃ…ないっだろっ…!」
俺を包み込むあかりの胎内がすぐに潤いあかりが律動を始め、堪らなくなってあかりに手を伸ばすと、両手を捕られ頭の上に固定される。
「ダメ。…今日は…っ…瑛くんだ、け。」
「なっ…んでっ…ッぁ…は、んぁッ…!」
ことごとく俺の行動を制限するあかり。
波のように押したり引いたりする快感に、更なる快感を求めて俺の腰が勝手にあかりを求める。
「…たの…む、よ…ッ…。」
もっとよくなりたい、早くイキたい。もっと、もっと…。
そんな俺の懇願に、ようやくあかりが同意したかのように両手の拘束を緩める。
やっと…そんな高揚感であかりの腰を掴むと、奥の奥まで届くように深く突き上げる。
「…ゃんッ…!…瑛く、…ぁ、ん…!がっつきすぎ…ッ…!…は、ぁんッ…ぁあッ…!!」
「くっ…!しょうが…ないだろっ!…ッくぁッ…!!」
締め付けるあかりを跳ねるぐらい揺さぶりながら、2度目の開放感を味わうのだった。
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『そんなエロい顔してたらバレちゃうよ?』昼休みの終わりを告げるチャイムに、慌てて階段を駆け下りる俺に、手すりから顔だけ覗かせたあかりの暢気な声。
「それは!……お前だってそうだろ!?」
「ふふっ、そうかもね。でも、全部内緒、だからね?」
「そんなの、当たり前!」
なにもかも、二人だけの秘密。
これからも。
何度でも。