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「やッ!…瑛く…んっ!だ、め…ッ!」
「…くッ…なっ、…んでッ…?」
「やあッ…だめ、ッ!…あ、ぁん、あッ…!」
安っぽいベットのスプリングの音、そしてあかりが上げる鳴き声だけが保健室に響く。
脇から手を回したあかりの爪が俺の背に食い込み、何故駄目なのか理由が分かっていながら問う俺に、ふるふると首を振り答える。
そろそろ限界も近いと身体を起こしあかりの足を横に向けさせる様に下ろすと、結合した部分はそのままに後ろを向かせる。
「…やぁッ!!…あ、もう…ッ…あっ…!」
「…くっ…!俺も、駄、目っ…!」
腰に感じる高揚感を高めるようにあかりに腰を打ち付ければ、合わせるように求めるように自らも腰を振る。
あかりの中がひくひくと蠢き、そして限界を告げるようにぎゅっと襞を締めつけるのを確認してから引き抜き、あかりの背中に俺の欲望をぶつけたのだった。
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「バレてたらどうしょう〜」
「バレてるかもな?お前、あんなに声出してたし。」
「だって!瑛くんがあんなにするんだもん!」
ぷりぷりと怒りながら身支度を整えるあかりの背中を見ながら小さく舌を出す。
こういうのって興奮するなんて聞いてたけど、さっきのあかりがまさにそうだったよな?なんて思いながら。
普段女子達に追われるのは勘弁して欲しいけど、こんなおまけが付いてくるならそれも悪くはない。
昼休み前から呼び出しておけば、今日よりも時間はあるんだし。
もうちょっとゆっくり出来そうだよな?
「…瑛くん、今変な事考えてたでしょ?」
「そんな事考えてるわけ無いだろ?俺はただ、ここなら二人っきりになれるなって考えただけだし?」
「なんか信じられない!」
少し学習してむくれるあかりに軽く口づけ耳元にそっと囁く。
もう、と赤くなって呆れるあかりにもう一度口付けて、壁にかかった時計に目を向ける。
あと5分でこんな時間も終わる。
いっそ時間が止まればいいのになんて考える俺に、今度はあかりが悪戯っぽく囁く。
「保健室って、たまにはいいよね?」
さっき俺が言った言葉の返事はあかりの甘い声と魅力的な笑み。
一度きりでなんて済みそうにない。
保健室、それは密室で危険。
お題配布先:ロッシュ