浮かび上がる白い身体と揺れ動く黒い茂み。
抑えようとしても力が入る指先と額に滲む汗。
熱い……身体の中が。どうしようもなく。
沸き上がるような熱に頭まで回らなくなる気がして、体重を支える肘を少し動かしシャツのボタンを外す。
開けた部分から入る空気がひやりと肌を撫で、熱くなった体温を下げるみたいで心地いい。
少し冷えた気がする頭。それでも、もっとあかりに触れたい気持ちは抑える事が出来ず、肌の上に唇を滑らせたまま身体を使い下へと、誘うように揺れる茂みへと向かいあかりの身体を仰向けにさせ今まで指先で刺激していた芽を舐め上げた。
「…ひ、ぁッ……!…やあ、ぁんッ…!だ、め…ッ…!瑛く…ぁ、はッ…。」
膝を曲げさせ片足を俺の腕で巻き込み開かせる。吸い付くように唇をつけ押し付けた舌で擦る芽の薄い皮がめくれ、背を反らせるあかりが俺の髪を、シャツを脱いで裸になった肩を時々力を入れて掴み腰を浮かせる。
目に飛び込むのはあかりのなにもつけていない生まれたままの姿。
耳に飛び込むのは俺しか聞いた事がない甘く切ない喘ぎ声。
肩に、腕に、胸に触れるのは柔らかで吸い付くような滑らかな肌。
さすがに……これ以上、我慢するなんて無理だ。
狭い空間に閉じ込められた俺は、心臓がそこにあるみたいに脈打ってはち切れそうに痛い。
もぞもぞと何かが背を這うような、頭まで頭の中まで何かが支配するような。
「―――やッ―!――ぁ、あッ―ああッ――!!」
俺の指を伝って溢れる蜜の芳香が、離さないとばかりに締め付ける熱い胎内が、ギリギリの所で踏ん張っていた理性の糸をプツンと切った。
ここまでじゃなく。
全て俺の手で。
この先まで。
全て俺が知りたい。
イレテ……そして……イキタイ。
なにも考えられなく…違う。あかりの中に俺を…それしか考えられなくなり、身体を起こしてベルトを外す。
震える指先。それは不安なのか期待なのか。
真っ白になった頭ではなにも考える事は出来ず、ただ早鐘のように打つ鼓動を全身で感じながら生まれたままの姿になった俺がまだ力なく横たわるあかりの両脚を抱えるように覆い被さった。
*求める事が愚かでも*