*求める事が愚かでも*

怯えるように跳ねる肩。窺うように横目で見上げる瞳。

よく考えなくても拒否されているはずなのに、触れた指先から伝わる電流のような甘い感覚に頭が麻痺したように痺れてまともな考えが浮かばない。

さっきまでは針谷の事ばかりでモヤモヤした感情でいっぱいだったのに、そんな事はどうでもいい。

この手で触れたい。

この手で感じさせて…感じたい。

全てを感じたい。

それが例え愚かな…自分を堕としめる行動だとしても。

「―――ッは、ん…っ…。…や、…てる…くん…っ…。」

肩に触れた指先をブラジャーの肩紐の真横を伝わせる。敏感なのだろうか、触れるか触れないか、そのギリギリの距離でも震えるように跳ねる背。
ホックを外し全ての指先で全体を撫で、耳元に近付けた唇から舌先を伸ばし輪郭もなぞると反らせながら小さく吐息を漏らせた。

撫でる指先に、食む耳朶に、伝う首筋の舌先に。あかりの腕から、身体から少しずつ力が抜ける。乗り上げていた身体をずらせて横たえ進める舌先は膨らみの谷間へ。
そこを隠していた掌が俺の胸元に添えられ、落とした肩から肩紐がすると落ち体勢で布団側へと傾く膨らみが見えそこを強く吸い上げる。

「―――っッ――!…ん、ッ…!…瑛く…ん、ぁッ…。」

一つ吸い上げた後、色付いただろうそこに舌先を押し付け、また違う場所を色付ける。その度に痛みで歪ませるあかりの顔が、双丘の間にある窪みから忍ばせ撫でる掌に緩みまた力を抜く。
その微妙なあかりの変化を逃さないように、手の甲を使ってずり下ろしゆっくりと引き下ろしていく。

受けるはずの抵抗は膨らみの先を目覚めさせるように刺激する舌先のせいか、眉だけを寄せ瞼は閉じたままのあかりの指先は刺激に合わせてぴくぴくと動くだけで、力が強まる事もなく太股を撫でながら膝下まで頼りない布地を下ろし内腿を撫で上げた。

「……あ、ッ…ん…。…や…ぁ…ぁ…ぁん…ッ…!」

隠された小さな芽をふっくらと覆う肌の上から中指で擦る。もぞもぞと動く腿の動きで布地が足元へ落ちるのか、閉じられたままだった太股に余裕が出来て挟まれた指を奥へとずらせ、その奥を撫でる。

反射するように引かれる腰。とろりと濡らす指先。
それを指へと絡めるようになすり付け、肌を掻き分けるように引き戻して直接触れた芽を濡れた指先で加減をしながら擦ってやると、薄く開く唇から益々甘い声が漏れ眉が寄る。

震えるように跳ねる腰が刺激を拒否するように引かれ、弱くなる刺激に身体が求めるのか今度は押し付けるように突き出し震える。

prev next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -