*不覚にもときめいた*

「…は、…ぁあ、んッ…や、…わた、し…ッ…変…ッ…ぁあ…ッ…!」

すぐ傍にある噴水がやけに遠くに感じるくらいの暗闇の中。

静まり返ったこの場所に響くのは、あかりの荒い息遣いと甘い声。くちゅくちゅと壷の中を出し入れする指先が溢れさせる蜜の音、舐め上げ転がせる芯芽に絡まる俺の唾液。

耳元に感じる卑猥な響きと、独特な芳香。
曲げた指が擦る場所に合わせ無意識に腰を揺らせるあかりの指先が、俺の髪をくしゃりと掴む。

髪の間を通る指先にぞわりと背を這うような粟立ちを感じ、腰を通ってジーンズの中が熱を持ち、増やした指先に纏わり付く襞の感触がこの間の想像を増長させ、そこがズキズキと痛む。

―――さすがにそれはマズイ、だろ。

今の状態もそうは変わらない気もするが、まさか、こんな場所で、なんて。

いや、それだけじゃなくて…そこまでは…マズイ。

沸き上がる衝動を抑え付けるように、指先を広げ出し入れを早めながら、ふっくらと膨れ上がった芯芽をざらつく舌先で擦る。

「…や、…ッ…!ぁ、あ…ッ!…も、…ぁあッ…!――ぁあッ――!!」

途切らせる事なく声を上げ続けていたあかりが全身をびくびくと震わせ背を反らし一際甲高く鳴くと、蜜をじゅわりと溢れさせて果て……力をなくしたようにくたりと膝から崩れ落ち始め、慌てて肩を下げあかりの足を下ろしながら空いた片手と上げた肩で受け止める。

「…はぁ…ッ、はぁ…ッ。…は、ぁ…ッ。…は、んんッ…ッ…。」

しっとりと濡れた額を押し付け肩で荒い息をするあかりの胎内から指先をそっと抜き取ると、ぴくりと震え小さく声を上げた。

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