*不覚にもときめいた*
―――この姿って……ヤバ。…絶対ワザと、だろ。
俯くあかりを見上げる俺。
半開きのままの唇が喘ぐだけじゃなく何かを言おうとするように動く。
快楽に溺れていくように顎が上がり始めると高くなる声色。
背を反らし胸も腰も俺に向かって突き出され、求めるように跳ね震わせる。
この間よりもいやらしい姿にごくりと生唾を飲むと、指先は芯芽を捏ね回したまま唇を膨らみから離し、気付かれぬように腰を落とし膝をついた。
「………!!なっ!?…ひゃあ…ッ!!あッ…あ、はぁ…んんッ。や、ぁあッ…!」
突然片足を上げられ驚いたあかりが、快楽から意識を取り戻したように目を丸めて俺を見下ろし絶句する。
気付いたら俺の肩に足を上げられ、股の間に顔を埋められているのだから当然と言えば当然だ。
抵抗しようとしたあかりが幹に回した両手を俺の頭に乗せる、と同時に指先の隙間に唇を押し付け芯芽をじゅると音を立て吸い上げると、びくりと腰が跳ね倒れないよう慌てて片手を幹に回し体勢を戻していた。