*そんな君は知らない*

頭の中では止めて貰わなきゃとか、抵抗しなきゃとか分かってるんだけど…。

「…んっ…!」

生暖かい感触が耳の筋をツッーと辿り穴の中をこね回す。
思わずヘンな声が出た事に自分でびっくりして瑛くんのシャツをきゅっと掴んだ。

「…俺に触られるの…イヤか?」
「わっ、分かんないよ…ッ…ぁッ…!」

耳元で囁く瑛くんの言葉に答えようとするのに、意識は指の腹で上下に擦る膨らみの先に集中する。
擽ったいんだけど、そこからジワジワと何かが広がる…恥ずかしいんだけど、単純にイヤなわけじゃなくて。

「…ひゃァッ…?」

突然感じる胸の冷たさに飛び上がり視線を向ければ、いつの間にかボタンが外されてピンクのブラがまる見えになり…。

「うわ…さっきよりも…柔らか…気持ちいい…。」
「やっ、やだ…ッ。」

時々繋ぐ手はいつも暖かいのに中に入れ包み込む瑛くんの掌はひんやりとしていて、それが反対に触れられていると自覚させられる。
片方の胸はフニフニと柔らかく揉みしだかれ、片方は肩紐をスルリと外され外気に触れる。
まだ、そんなに寒くなってる訳でもないはずなのに、瑛くんの掌よりも冷たく感じる空気に思わず身を震わせ、くりくりと指の腹で刺激をされ唇を噛み締める。

「はぁン…ッ!」
「これの方が…感じるんだ…?」

そこからジワジワと広がる何かを堪え小さくピクピクと身体を跳ねさせていた私がつい漏らしてしまった声に、喜々とした声が僅かに下から聞こえる。
恐る恐る瞼を開けるとさらけ出された膨らみの先にある主張をし始めたモノを、舌先を細く尖らせ突く瑛くんが楽しそうに瞳を輝かせ見上げていて…。
その光景に視界まで赤くなるくらい恥ずかしいのに、一度漏れ始めた声は押さえられない。

「ぁあん…やッ…。」

ざらつく舌でぐりぐりとソレを転がされたり、チュッと吸い上げられたり…。
初めての感覚にどうしようもなくなり首を振る。

「…こっちは…どうなんだろ…?」
「…え…っ…?や、やだっ…!」

崩した正座の隙間から太股をさわさわと伝う掌に、慌てて両手を使いスカートを押さえる。
進めなくなった瑛くんの手がピタリと止まり安堵すると、腰がふわりと宙に浮きずるりと身体を下げられ……。

気が付くとベットに寝かされていた。
曲げた両足の間に瑛くんの頭があって…視線の先は……。

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