*そして愛に変わるまで*

「……ぁ、んッ…!ぁ、ッ…や、ぁ、ッ…!」
「………ッ…!……く、ッ…!」

あかりを激しく突くたび、揺さぶられる身体がずり上がる。それを止めようとするのか両足で踏ん張るあかりの腰が上がり、俺自身を益々深く飲み込み背を反らす。

開けた窓から時折吹きこむ風も意味をなさず、身体中の毛穴から汗が吹き出して肌をしっとりと濡らし額に玉のような粒が浮かび流れた。

触れている時にも感じたあの感覚はあかりとひとつになっても変わらず、さらに何倍にも膨らんでいる。

薄い膜越しでも分かるあかりの熱い粘膜が俺を包み、奥深くまで突き動かすたびに自分自身から受ける快楽が腰から背に、そして全身を巡り全てが敏感になっていた。

「…は、ぁんッ…!…て、るく、んッ…あッ…!ゃ、ッ…!」
「あかり…ッ…!」

あかりの中にいる自分の中心にあるものが沸騰するように熱い。

すぐにでも果ててしまいそうな欲を抑えるため、あかりの内側を俺自身で引っ掛かるように擦り、肌を触れ合わせたまま深く届かせ巻き付ける壁を広げるように腰を大きく回す。

走り出しそうな俺を宥めるその動きは、反対にあかりの熱を上げさせるのか、うわごとのように俺の名前を何度も告げ、合わせ貝みたいに繋ぐ手を忙しなく握り締めた。

「ぁッ…や、ッ…!てる、くん…っ…、わたし…へん、ッ…。ぁッ…へん…なの…ッ…!」
「…ッ…は…。俺も…ッ…!」

泣きだしそうな声で訴えるあかりの瞳。
どこか焦点の合わない、それでいて心の奥まで見透かされるような視線に、また触れ合う肌が敏感になる。

―――どうして――ああ…、そうか。

それが好きな相手と触れ合う事。

好きな相手だから触れ合いたい。ひとつになりたい。
繋がれば心まで繋がって、身体中の神経が、細胞が、すべてが相手に向かう。

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