デート再び
金曜日の学校からの帰り道 最近当たり前のように一緒に帰る大崎が 突然言い出した。
「佐伯くんって日曜日空いてる？」
「なに？突然。」
「ボウリングの割引券貰ったんだけど 付き合ってもらえないかなって思って。」
なんで俺？という疑問が頭に浮かぶ中 大崎は、女友達の誰それは部活だの塾だのと話している。
要するに 女友達は予定が入ってて全滅したらしい。
最初から 俺の事が頭に浮かんだわけじゃないんだな？
なんとなく頭にきて断ろうと声を出しかけた瞬間、とんでもない事を言い出した。
「佐伯くんは毎日疲れてるから 日曜くらいはゆっくりしたいよね？」
志波くんなら 体動かすこと好きだし付き合ってくれるかな？なんて言いながら 首を傾げている。
「わかった。」
「え？」
「仕方ないから 付き合ってやる。」
「いいの？ ありがと〜。」
よかった〜 佐伯くんに頼んで。と笑いながら歩く大崎に、苦笑いで答える。
俺 なんで行くなんて言ってんだろ………。
まぁ いいけどさ。
大崎も嬉しそうだし。
たまには ボウリングも楽しいだろうし。
うん。