誰が気になる

今日は はるひちゃん 密ちゃん 千代美ちゃん そして新しく友達になった竜子さんと私の教室でランチ。

天気が悪いからか 人数多いよね?

珍しく佐伯くんもいるし。他の女子生徒…いわゆる親衛隊さん達と、だけど。

ハリーや志波くんもいる。

ご飯食べた後 みんなで持ち寄ったお菓子を食べてたら突然はるひちゃんが叫んだ。

「みんな見た? 今月のはばチャ!」

「どうしたんですか。大声出さなくても聞こえますよ」

「何 暢気に言うとるん!これ! 今月はスィーツ特集なんやで?」

机の上にバン!と広げて はるひちゃんの演説は続く。

そこには いろんな店の新作が載っていた。

「西本は ホント甘い物が好きだねぇ。」

「あったりまえやんか!」

今月は抹茶特集なんだ。
抹茶とあんこのケーキって美味しいんだよね?なんて思いながら ページをめくっていると よく見知った顔が飛び込んで来た。

「あら。葉月珪ね?」

「そうそう! それめっちゃかっこよくない?」

いつの間にか 演説が終わったらしい はるひちゃんが割って入った。

「なんかクールって感じやよなぁ。」

クール? これはただ もう帰りたいって思ってるだけでは?

「こっちなんか 色っぽいやん?」

そう言ってページをめくる。

こっちは眠いんだ……。
相変わらずやる気ないんだね……。

「……天音さんは 葉月珪が好きなの?」

「えっ? どうして?」

「食い入るように見つめてたわよ?」

うふふと意味深な微笑みの密ちゃん。

「私 そんなに見てた?」

「えぇ。とっても嬉しそうに。」

そんな顔してないけどな。
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