お友達の誕生日

数日前の学校帰り 事前に密ちゃんと千代美ちゃんと打ち合わせて プレゼントを買いに出掛けた。

もちろん はるひちゃんには内緒で。

はるひちゃんって 妙にカンがいいから、ごまかすのに苦労したよ。

お昼を食べる場所は屋上。
セッティングは密ちゃんと千代美ちゃん。
私は はるひちゃんをエスコートする係。
そんな楽なのでいいの?と聞いたら

「大崎さんは同じクラスなんですから 適任なんです」
「そうよ? 天音さんは責任重大よ?」

そうかなぁ?とは思ったけど任務を遂行すべく はるひちゃんに声をかける。

「はるひちゃん! 今日は屋上でお昼しない?」
「天音 なんかテンション高いなぁ? いいけど なんで屋上なん?」

いいから いいから と手を引っ張り廊下を歩き出す。
屋上につくと 密ちゃんと千代美ちゃんが手招きしていた。

「ちょっと!これなんなん?めっちゃ豪勢やんか!」

驚くはるひちゃんに 千代美ちゃんが説明する。

「今日は西本さんのお誕生日じゃないですか。大崎さんがお祝いしようって提案してくれたんですよ」
「それで 三人で持ち寄ったの。私がお弁当で チョビちゃんがサンドイッチ。天音さんがケーキ。ふふっ びっくりした?」
「という訳なんですが 水島さん。チョビじゃなくて千代美です」

さすが千代美ちゃん。ツッコミは忘れない。
驚いているはるひちゃんを、まぁまぁと座らせ あらためて……

「HAPPY BIRTHDAY!はるひちゃん!」

パン!!とクラッカーを鳴らす。
音だけしか鳴らないのなんだけど気分は盛り上がるよね?
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