美人さん見つけました

今日は日直でいつもより早く学校へ。

誰もいない海岸線を歩くのは気持ちがいい。
今日の海は 凪いでいて海面が朝日に輝いている。

「この景色を独り占めなのは贅沢だよね?」

思わず出た独り言に笑いながら校門をくぐる。
教室に入って まずは窓を全開!
やっぱり海風は気持ちいいよね!

しばらく窓から見える海を見ていたけど ふと誰かの視線に気付いて後ろを振り返った。

そこには――――――

美人さんが微笑みながら立っていた。

「うふふっ おはよう。」
「あ。おはようございマス。」
「廊下から声かけたんだけど、気付かなかったみたいだから。」

ふふっと笑う。

わぁ ホントに綺麗な人……じゃなくて!

「ス・スミマセン! あの!私!」
「やだ。 やっぱり年上に見えちゃう? 同じ学年なんだけどな。」

えっ!? こんなに大人っぽいのに?

冗談かと思ったら……

「E組の 水島 密 です。よろしくね? 大崎さん。」
「こちらこそ よろしくね?でも どうして私の名前?」
「ふふっ さぁ? どうしてかしら? 」

なんだか意味深なんですけど?

「それより、大崎さんも日直でしょう?一緒に花瓶の水換えに行かない?」

そうだ!日直の仕事!
花瓶を抱き抱えて 密さんの後を追った。

みんなが来るまで 少しだけ密さんとお話。
私を知ってる理由を聞いたんだけど

「そういうところが 大崎さんのいいところよね?」

うふふっ という魅力的な笑顔付きではぐらかされちゃった?
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