デートみたいな?

あの階段での事故から、佐伯くんとはなんとなく気まずい。
あからさまに態度に出してるわけじゃないから、気付いてないかもしれないけど。

謝るべきなんだろうか……
いまさら謝られても、困るよねぇ。

どうしたものかと困っていたら、日曜日に2人で買い物に行ってくれとマスターに頼まれた。

別にデートなわけじゃないから 気合い入れなくてもいいんだけど……。

先月 美奈ちゃんと買いに行ったソフィアの服を着てみた。
なんとなく 珪くんが選んだのを着ていくのが おかしな気もする……。

いや デートじゃないんだからいいのかな?

慣れない状況に 軽く混乱しながら家を出た。
待ち合わせ場所に着いたのは5分前。
佐伯くんがタラタラと歩いて来たのは それから10分後。

まったくやる気なしなんだね?
って言うか 面倒なんだね?

……いつもやられっぱなしだから チョップしちゃおうか?

いい考えかも!と思いつつ ものかげに隠れる。
今か今かと待ち構えてたら 通りすがりの人に 気分が悪くなったのかと間違えられ 揚げ句の果てには佐伯くんにも見つかって……

「いたっ!!」

「100年後にもう一度挑戦してみろ。行くぞ!」

結局 チョップされた。
いつか仕返ししてやるもん!
prev 1/8 next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -