初出勤!

今日からのバイトが気になって、学校でも落ち着かなかった。店は違っても 美奈ちゃんと同じバイトなんだもん。

楽しみだよね?

やっぱり一旦帰ってから行こうかな?
授業が終わると同時に、鞄を持って席を立つ。
隣の佐伯くんも立ち上がったけど、すぐに女の子達に囲まれてた。
助けてあげたい気持ちもあるけど……。

ごめんなさい 佐伯くん!

と心の中で謝って 教室を飛び出した。
睨んでる……?気がするけど急いでるんだもん。仕方ないよね?

家で着替えを済ませて、地図を片手に海沿いを歩く。

やっぱり 見覚えあるよね?
この道沿いも お店の名前も。

なんて考えながら、たどり着いた場所は……。

ここって……、もしかして……?

とりあえず店の扉を開けてみる。

「すみません……」
「いらっしゃいませ。珊瑚礁にようこそ。」
「あ……、やっぱり佐伯くんだ……。」
「……ちょっと ツラかして……、じゃなくてよろしいですか?」

―――うわっ 機嫌悪い!

「なんで 店に来た?」
「えっと、私今日からここでバイトすることになって……。」
「なんでよりによってウチなんだよ? バイト先なんていくらでもあるだろ?」
「だって わかんなかったんだもん! 求人情報で応募したし!」「帰れ。」
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