私もバイトを始めよう

う〜〜ん。 なんとかしないといけないよねぇ……。
そう思ったのは 今日の昼休み。はるひちゃん達と中庭で、お弁当食べてる時の会話から。

「あたし バイト決まったで!どこやと思う〜〜?」
「え〜? わかんないよ」
「あんな! アナスタシア!!」「それって はるひちゃんが言ってた、ケーキの美味しいお店だよね?」
「そうなん! 高校入ったら絶対バイトするって決めてたん!募集あったで 慌てたわ!」

興奮してる はるひちゃんは立ち上がってコブシを突き上げている。

「なぁ 天音! あんたも一緒にせえへん? 高校生はなにかと物入りやで?」
「う〜〜ん。そうだなぁ。」

たしかに 服買ったり、遊びに行ったりしたら おこずかい足りないよね……。
すでに 今月ピンチだし。

「な・な? どう?天音と一緒やったら楽しいと思うんや!」
「でも 家からちょっと遠いんだよね……。他に見つからなかったら 私も応募してみようかな?」
「それなら仕方ないなぁ。」

はるひちゃんには悪いけど、実はやりたいバイトがあるんだよね。

今日は火曜だし、アルカードに寄って美奈ちゃんに相談してみようかな?

放課後 靴を履きかえながら思いついた。
それに 美味しいコーヒー飲みたいし。
いつもと違う曲がり角を曲がる。

「こんにちは〜〜!」
「天音ちゃん いらっしゃい! 学校帰り?」

すっきり髪を上げて、制服姿の美奈ちゃんが前にいた。

「うん! そうなの。」
「おまかせでいいかな?珪くんも休憩中だし、奥へどうぞ!」
「おねがいしま〜す!」
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