デート再び

待ち合わせ場所に行くと 大崎は にっこり笑って手を振った。

「おはよ〜 佐伯くん。」
「あぁ おはよう。」

また今日も俺好みの恰好で……。

「あ! やっぱり似合わない?」
「いや!? そんな事ない!と思う。」

よかった!と笑い ここの服好きなんだけど、可愛すぎて似合わないかと思って〜と続ける。

はっきり似合うと言うべきなのか?
そういう恰好は好きだと言うべきなのか?

悩んでる間に大崎はさっさと歩き出していた。

「佐伯くん? 行くよ〜?」
「あ? あぁ。」

コイツって……、まぁ いいか。

「俺さ ボウリングやるの かなり久しぶり。」
「あ!私も!でも どっちが勝つか真剣勝負ね!」

負けないんだから!と何故か腕まくりの真似をしている姿に笑う。

「誰に勝負を挑んでるか判ってないみたいだな……。行くぞ!」

右手を振り上げた。

「いたっ!もう!チョップはいらない!」

うん。やっぱりいい角度で入るな。

―――こいつって……。
見かけによらず運動神経あるよなー。

一投目でストライクを出しガッツポーズをしてる大崎を見て思う。

「負けた方は 何かおごりだからね〜。」

楽しそうな大崎に 少し手加減するかと思ってたけど……。

勝負は勝負だからな。
たとえ 女でも容赦はしない。
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