動き出した運命
とりあえずはショッピングモールと商店街、それから公園通り。
この3つは押さえとかないと困るかな?
って言うか、道覚えておかないと。
迷子にならない!なんて言った手前、洒落にならないよね?
なんて考えながら、はばたき駅にある地図を見ながら頭に叩き込む。
「ショッピングモールがあるのがこの臨海地区……。
学校……は海岸線に沿っていけばいいんだ……。」
学校は気になるけど、やっぱり真っ先に海が見たい。
ショッピングモールは……、場所もわかったし また今度でいいや。
今日は買い物するつもりないし。って自分に言い訳しながら歩き出した。
臨海公園とかあるんだ……。
まぁ オシャレなんだろうけど、私は普通の海が好きだなぁ。
砂浜と海がある、ただそれだけでいいと思う。
くるっと公園に背を向けて歩き出す。
途中 羽ヶ崎学園を見つけた。
近くまで行くべきか。ちょっと迷ったけど、行き方はわかったから大丈夫かな?
まだ入学まですこしあるし。
……なんて、じつは海の誘惑に勝てなかっただけなんだけど。
ふと視界の端っこに、見慣れないものを見つける。
「あれって 灯台??」
どうやったら行けるのかな?
見失わないよう、灯台だけを見ながら歩き出した。