初出勤!

なぜか隣の大崎が朝から落ち着かない。
授業が終わったと同時に鞄を持って席を立つ。

俺も店開ける番だったから 同じように席を立った。……が、周りを取り巻きに囲まれた。

おまえ 助けろよ。

ちらっと視線を送ったら なんだか申し訳なさそうな顔をして帰って行った。
なんだよ。俺だって忙しいの話しただろ?
明日会ったら チョップしてやる。

なんとか 取り巻きに言い訳してやっと帰れた。
そういえば、今日から一人バイトに来るんだっけ?
使えるやつならいいんだけど。

この時は、男が来ると思い込んでた。
なぜだか分かんないけど。

そろそろか……。

なんて思ってたら 店の扉が開いて、さっきまで学校で会っていた顔が覗いた。

―――なんで 大崎がいるんだ!

理由を聞くと、こいつがバイトに来るらしい。

聞いてないし!

って言うか なんで わからず来るんだ!
ぼんやりにもほどがある!

追い返そうとしたけれど、必死になって食らいついて来た。

意味わかんねーし。

じいちゃんは雇う気まんまんで 結局 俺が負けた。最悪だ………

着替えた大崎は、髪を上げて大人っぽくなって 制服も似合っていた。
なんとなく チョップ。

とりあえず俺の動きを見て、流れを覚えてもらう。じっと見つめられてるのは なんとなく気恥ずかしい。
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