初めての休日
the Land of Covenant
ある日の裏側
日曜日、美奈子と久しぶりに買い物に出た。
最近は、どちらかの家でのんびりしてる事の方が多い。
今日は 公園通りに出て来た。
「あのね、お洋服見たいの。」
なんて言うから、てっきり自分の服を選ぶんだと思ってた。
悩みながら手に取って見ているが、試着するわけでもない。
一生懸命悩んでる顔も可愛いが 、気になって聞いてみる。
「何をそんなに悩むんだ？」
「あのね？ 天音ちゃん、どんなのが似合うと思う？」
もしかして 今日ここに来たのは……。
「だって、高校生になったんだよ？ デートする時 可愛く見える方がいいでしょ？」
……それもそうだな………。
「こっち。あと これ……も似合う。と思う。」
「じゃあ これは？」
「……それなら こっちの色。」
何点か指差す。
「あ！ ほんとだ！可愛い！さすが珪くん！」
「あと……、この水着。」
俺が差したのは、黒の水玉ビキニ。
「……天音ちゃん、かなり拒否するだろうね……。」
「……だろうな。」
「目に見えるようだね」
「あぁ。」
二人で顔を見合わせ笑った。
たまにはこんな休みも悪くない。
end。
彼氏彼女の日常。
親バカ丸出しの二人の休日。