文化祭

「もー こんなとこにおったん?」

「あ はるひちゃん」

「めっちゃ探しとったんやで?どこ行ってたん?」

「千代美ちゃんとこ」

「チョビんとこ?」

「うん 実はね?」

私はさっきの、がぶ飲みしたお茶の話をした。

「えらい災難やったなー。天音は人がよすぎやわ。適当なとこで逃げやな」

「でも、千代美ちゃん一生懸命なんだし 役に立てるなら立ちたいよ」

「それなら ほどほどにせなあかんで?」

「うん ありがと。ところで、どうして私を探してたの?」

「あー そうそう!あのな?」

はるひちゃんの話を詳しく聞いてみる。
クラスの飾り付けがどうとか、やっぱり制服じゃなくてコスプレにしたら可愛いとか。
他のクラスは食べ物を出すらしくて、あるクラスの羽学まんじゅうが美味しいだとか。

「それで はるひちゃんの用って……?」

「あぁ 一緒に帰らへん?」

「……今までの話は?」

「別に関係ないなぁ。なんやな?甘いもの食べたいなぁって思ってな?」

やっぱり関係なかったんだ。
そんな気はしてたけど。
でも、私も何か食べたいかな?
お腹空いたわけじゃないけど、水分ばっかりのお腹をなんとかしたい。

「いいよ? 時間あんまりないから、途中にある喫茶店でいいよね?」

「そうやな。仕方ないよなー。まぁ あそこもまぁまぁやしな!」

「はるひちゃんは 厳しいね。じゃあ 帰ろうか?」

「パフェが食べたいんやけど、チーズケーキも捨て難いよな」と歩き出すはるひちゃん。

私は モンブラン……かな?
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