24 学生って大変よね

今の状態―――。
左手はなぜか貝繋ぎ。右手は胸。唇は首筋を這ってる。
――――以上。

「……んっ……は…ぁ……」

これ以上はマズイって思うのに 身体は反応する。久しぶりだから余計。正直な身体が恨めしい。

「…ちょっ……んっ…さ…えき…っ……」

佐伯の舌が頂に届くと身体が思わず跳ね 繋いだ左手を握りしめた。

「鈴香の声…… すごくかわいー。それにさ すごく甘い……」

「…や…はぁ…ん……!!… ぁ、んっ……」

カリッと甘噛みされ 腰が揺らめく。
これ以上は私がヤバイ。止まらなくなる。
浮いた腰に合わせ 佐伯の右手がスカートの中に伸び、割れ目を撫でる。

「やっ…ダメ…!!……あ、ん……!!」

開いた右手で佐伯の手を押さえ付ける。
本気でマズイ!佐伯より私がマズイ!
胸をさ迷っていた佐伯が耳元に戻ってくる。

「……無理…… 止められ……ない」

「や…あ、あっ…!!……はぁ…っ!!」

敏感な部分を攻め立てられ あっという間にイキそうになる。上手いわけじゃないけど 久しぶりなのと 今までにないぎごちない動きが反対に感じる。

―――もうダメ。止まんない!

そう思った瞬間 佐伯がパタリと力尽きた。

………まじ………?

ここまできて? ここまでしといて?
信じられない! 私はどうしたらいいの!
腹立つ!と力任せに佐伯を転がし退ける。
なんなの!止まんないって言ったのあんたでしょ!
一人憤慨していると ガラッと扉が開いた。

「佐伯くん そろそろ寝た――?ってなんか中途半端な感じね?」

半分脱がされた私と まったく乱れのない佐伯を見比べる。

「最後までとは思ってなかったでしょ?」

「まぁ よっぽど早く進まなければね。でも 満足してるっぽい寝顔だけど?」

「私は満足しなくていいのかしら?って言うかさ、けしかけるのヤメテって言ったでしょ!」

制服を直しながら 本気で怒る。
私は間違った事言ってない!絶対に!
すやすやと気持ちよさ気に眠る佐伯が 余計に腹立たしさを増長させる。
勢いよくベットから下りると入り口にズンズン歩く。

「どこいくの?」

「鞄取ってくる! HRに2人とも居なかったらマズイでしょ!」

「それもそうね。顔!気をつけなさいよ?ちょっとマズイわよ?」

「わかってる!!」

ほとんど八つ当たりで扉をピシャリと閉める。
ホント!信じられない!

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