05 はばたき市散策

メガネ屋から30メートルほど歩いた所で お目当ての店を発見。

……隣同士の店ってあり?

まぁ判りやすいけどさ。
商売としては どうなのよ。
これも、ゲームだから。なんてオチじゃないでしょうね?

どっちでもいいからとりあえず左側にある店に入ってみる。
まあ なんとなく。

さすが古着屋。いろんなジャンルの服が揃ってるよ。
やっぱり、カジュアルが多いのは何となく納得。
どこでもそんなものなんだろう。
店内をぐるりと一周。
とりあえず店を出る。
もうひとつの店にも入り、また一周。
店員のテンションの低い「ありがとうございました」を、聞きながら店を出る。

あんまいいものがなかった……
っていうか、今の私に似合うものって何?
あっちに居るときは、自分で服なんて買わなかったしなーー
23にもなって洋服の一枚も買えないってどうよ。………今は15だけどさ。

……たぶん 今の私って人として……
いや 女としてもマズイ。
いい機会なんだしなんとかしないと。

ここにはいろいろあるから判らないんじやない?
カテゴリーが分かれてたら、ここまで悩む事はない……はず。たぶん。

そう結論付ける。この中にはデキシーがあったはずだけどスポーティって趣味じゃないんだよね。また今度でいいかと今来た道を引き返す。
まずは、公園通りから。あそこにあったのはピュア系のソフィア。

……ピュア系か……

やめようかな。似合わなさそうだし。
あーー でも、珪くん好きなんだよねーー?
会えるか分かんないけど、万が一って事もあるし……

………やっぱ行くか。

デートの時に好きな服だったら、ときめき度あがっちゃうんだよねー?

それ以前に会えるかどうかも分からないんだけどね。
はば学だったら、確率は高かったんだろうけど。
どうして、羽学なんだろ。
もっと、森林公園側にマンション移してくれたらよかったのになー。

やっぱ あいつ気が利かないわ。
頼りにならない男はダメね。と結論づける。

公園通りに戻ると、店を探して通り沿いを歩く。

ホントに可愛い店ばっかり。
壁もしっくい使ってあってお洒落。

あ!このカフェ可愛い!
こんな適当な恰好じゃなきゃ入るのになー

のんびり歩いていると、お目当てのソフィアを発見。
ガラス張りの店内は、やたらとピンク色が目につく。

………やっぱり無理かも………

入るのを止めようと店から離れようとすると、店の中から店員が飛び出してきてがっちりと肩を掴まれた。

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