メガネ屋から30メートルほど歩いた所で お目当ての店を発見。
……隣同士の店ってあり?
まぁ判りやすいけどさ。
商売としては どうなのよ。
これも、ゲームだから。なんてオチじゃないでしょうね?
どっちでもいいからとりあえず左側にある店に入ってみる。
まあ なんとなく。
さすが古着屋。いろんなジャンルの服が揃ってるよ。
やっぱり、カジュアルが多いのは何となく納得。
どこでもそんなものなんだろう。
店内をぐるりと一周。
とりあえず店を出る。
もうひとつの店にも入り、また一周。
店員のテンションの低い「ありがとうございました」を、聞きながら店を出る。
あんまいいものがなかった……
っていうか、今の私に似合うものって何?
あっちに居るときは、自分で服なんて買わなかったしなーー
23にもなって洋服の一枚も買えないってどうよ。………今は15だけどさ。
……たぶん 今の私って人として……
いや 女としてもマズイ。
いい機会なんだしなんとかしないと。
ここにはいろいろあるから判らないんじやない?
カテゴリーが分かれてたら、ここまで悩む事はない……はず。たぶん。
そう結論付ける。この中にはデキシーがあったはずだけどスポーティって趣味じゃないんだよね。また今度でいいかと今来た道を引き返す。
まずは、公園通りから。あそこにあったのはピュア系のソフィア。
……ピュア系か……
やめようかな。似合わなさそうだし。
あーー でも、珪くん好きなんだよねーー?
会えるか分かんないけど、万が一って事もあるし……
………やっぱ行くか。
デートの時に好きな服だったら、ときめき度あがっちゃうんだよねー?
それ以前に会えるかどうかも分からないんだけどね。
はば学だったら、確率は高かったんだろうけど。
どうして、羽学なんだろ。
もっと、森林公園側にマンション移してくれたらよかったのになー。
やっぱ あいつ気が利かないわ。
頼りにならない男はダメね。と結論づける。
公園通りに戻ると、店を探して通り沿いを歩く。
ホントに可愛い店ばっかり。
壁もしっくい使ってあってお洒落。
あ!このカフェ可愛い!
こんな適当な恰好じゃなきゃ入るのになー
のんびり歩いていると、お目当てのソフィアを発見。
ガラス張りの店内は、やたらとピンク色が目につく。
………やっぱり無理かも………
入るのを止めようと店から離れようとすると、店の中から店員が飛び出してきてがっちりと肩を掴まれた。
05 はばたき市散策