とある乙女の華麗なる日常 | ナノ
episode10


―その頃の追跡隊―

「(バゲットをバスケットと間違えちゃうなんて!優姫ったらもうっ☆)」

「(僕たちの娘はなんて可愛いんだろうね、樹里)」

「(バゲットを…っ、バスケット…!くっくっくっくあーっはっはっは!さすがは優姫!)」

「(伯父様、そんなに笑ったら気付かれますよ。いっそその口を塞いで差し上げましょうか)」

「(ねえねえ悠っ、優姫がお財布を出したわ!どの小銭を出すかちゃんと分かるかしら?)」

「(おや、何か黒いものを出したよ)」

「(あれは……ブラックカード?)」

「(ああ、僕が持たせたんだ)」

バシッ!
バシッ!
バシッッ!!

「(ほら樹里、珠姫がフォローしてくれているよ)」

「(ああ良かったわ)」

「(さすが珠姫ですね)」

「何故ぶつんだ!もし優姫が財布を落として文無しで路頭に迷ったらどうするんだ!」

「「「声が大きい!!!」」」

next≫episode11『7歳:初めてのおつかい編(中)』
―10/10―

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