とある乙女の華麗なる日常 | ナノ
episode6


さぁてメリーゴーラウンドの次はぁー
やってきましたジェットコースター!

ここのジェットコースターは絶叫マシーンとして有名なんだそうです。
スタッフのお姉さんが愛想よく説明してくれました。


「当遊園地の最大の目玉であるこのジェットコースターは最初から時速100kmで一気に急上昇、頂上で一度止まりガクンと後退して皆様に冷や汗をかかせたかと思えば、次の瞬間には時速150kmで急降下。地上まで真っ逆さまに落ちると息つく暇もなく30回転のトルネードゾーンを通り、ここへ戻ってきて終了となります。なお申し訳ありませんがこのアトラクションには安全を考慮して身長制限が設けられていますので130cm以下の方はご遠慮ください」


私と優姫の身長は100cmあるかないか。
全然足りないねぇー。
ジェットコースター大好きなんだけど、これは致し方ない。


「えー、ゆうきものりたーい」

「ゆうき、がまんしよっ ね?」

「いや」

「…てっぺんのあーんなたかいところからおちちゃってもいいの?」

「…いやー!」


じゃあがまんしようね、と言うと優姫は素直にこくんと頷きました。
よしよし、いいこいいこ。
我がままを言う妹を優しくたしなめる私もいいこいいこww
時速150kmのジェットコースターに乗ってて吹き飛ばされちゃったら、いくら純血種で死なないといってもかなりグロテスクなことになるから止めとこうねー。


「珠姫と優姫はお母様と一緒にここで見てましょうね」


ということで殿方三人だけが乗ることになりました。


「ふっ、悠、枢。もしかしてお前たち怖気づいてるんじゃないのか」

「お兄様じゃありませんから」

「伯父様、震えてますよ。大丈夫ですか?」

「…何をほざくか」


お父様とお兄様は余裕の表情。
対するおじたまの笑顔は引きつってます。
あらあら大丈夫かしらん。


「はいではシートベルトの確認をお願い致します。きちんと締まっていますね?それではいってらっしゃいませー」


朗らかなお姉さんの声とともに、物凄いスピードで動き出したコースター。

ぎゃああああぁぁぁぁぁぁあああ
というおじたまの絶叫らしきものが聞こえてきたのは彼の名誉のために知らんぷりしておきましょう☆
よく出来た姪でしょう?

あ、でも写真はバッチリ撮ったけどね!
おじたまの情けない顔を激写☆
ズームだったけど綺麗に写ってます。
一眼レフ買っててよかったー!


―4/8―

|
[back]

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -