とある乙女の華麗なる日常 | ナノ
episode6


一曲分廻り終えてもまだ乗りたいという優姫とおじたまの希望により、今度は皆で乗ることになりましたメリーゴーラウンド。

お父様とお母様は仲良く一つの馬車の中へ。
まぁ相変わらずラブラブですこと。

そして私とお兄様は…


「珠姫はどのお馬さんに乗りたい?」

「おにいさま、たまき、おうまさんこわい…」

「じゃあ僕と一緒に乗ろうか」

「うん!」


ということで白馬に相乗り♪

馬が恐いなんてもちろん嘘です☆
ただお兄様と一緒に乗りたかっただけなのーえへっ♪

お兄様は軽々と私を抱き上げて馬に乗せ、自らも颯爽と跨りました。
…かっこええ!!!

さらに!

玖蘭珠姫、ただいまお兄様に後ろから抱き締められております!
やばいやばいやばい!
これはやばい!
吐息とか!近いし!
鼓動とか!近いし!
気分はまさにお姫様!

魔王の呪いから逃れるために森の中で育ったお姫様。
美しく成長したお姫様はある日、野いちごを摘みに行った野原で運命の恋人に出逢うのです
『咲き零れる薔薇のように美しい君…、僕たち、どこかで逢ったことがある気がしないかい?』
『漆黒の夜空に輝く月のごとく麗しい貴方…、何をおっしゃるの?今初めて目が合ったばかりですのに』
『いや、違うな。僕たちは毎夜逢っていたよ。夢の中で…』
『所詮は夢…、あてにならない儚いものですわ』
『ならば証を。君がこの手を取るのなら、永遠の愛を誓うよ』
『貴方の瞳に囚われた瞬間から、私は貴方のものですわ』
お姫様が彼の手を取ると、そのまま二人は白馬に乗ってお城へと向かうのです。
しかしそこは暗黒城。
彼は魔王その人でした。

なーんてメルヘン妄想炸裂☆
魔王だろうが何だろうが枢様ならどーんとこい!
あーどっきんこどっきんこ!
メリーゴーラウンドってこんなにも心ときめく乗り物だったのね!
さっきはちょっと引いてしまってごめんよおじたま!
たっのすぃー☆


―3/8―

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