とある乙女の華麗なる日常 | ナノ
episode6


「わーっ!すごーいっすごーいっすごぉーい!!」


初めての遊園地にゆっきーはこれ以上ないくらい目を輝かせております。

あーもうほんと可愛いなぁゆっきーは!
あれかな?ここは私も子供らしくはしゃいでおくべきかな?
って考えてる時点で無邪気さの欠片もないけどねっ!はっはっはwww
もう精神年齢は成人してるしねぇ…。
某名探偵な彼もびっくり☆見た目は子供脳内腐女子な超美少女とは私のことですよ!

と、そんなことを考えてる私の隣では……


「…すごい。すごいぞっ!動いてる!廻ってる!光ってる!!!」


…四歳の姪っこ以上にわくわくしてる齢三千歳のおじたまがいました。
痛いなー☆

お父様とお母様は慣れているのか興味がないのか、もしくは視界に入っていないのか、そんなおじたまをスルー。
お兄様はドン引き。


「…珠姫、あんな大人になっちゃ駄目だよ」
「はぁい、おにいさま」


ここは子供らしく頭上に「?」をつけながらも元気よくお返事しましたっ!
それも計算の上だがなwww
でも、お兄様の言うことは絶対でしょ?
それがヴァン騎士の掟でしょ?
なんたって私、枢様至上主義ですからっ!
イエス!ユアマジェスティ!!

私が心の中で敬礼をしている間に優姫とおじたまはアトラクションめがけてダッシュ。
あーもうあんな遠くまで行ってるよー 元気だねぇ。
いつのまにやらゆっきーはおじたまに肩車してもらってるし。


「優姫、どれに乗ろうか?ん?」
「ゆうきはねー、あれにのるのー!」


優姫とおじたまが最初に向かったのはメリーゴーラウンド。
私たちが着くまで待ち切れなかったのか、二人はすでにお馬さんに乗っていました。


「おとうさまー、おかあさまー!」


くるくる廻る大きなお馬さんに必死につかまりながらも、こちらに向かって手を振る優姫。
…可愛い!
あーもう可愛い!!
なんだってチミはそんなにも愛らしいんだい!?


「悠!カメラよカメラ!!」

「もちろんだよ樹里」


そんな優姫の可愛い姿をカメラに収めるお父様とお母様。
ふふ、微笑ましい家族の光景ですねぇ。
しかしシャッターを切るお父様の指は次の瞬間止まりました。


「悠ぁー!樹里ぃー!」


優姫の少し後ろの馬に乗っていたのはおじたま。
優姫よりも大はしゃぎしてます。


「これ廻るぞぉー!はっはっはー!」
「おじたまー、たのしいねぇー」
「楽しいなぁー、優姫ー!」


いい歳の大人でも、メリーゴーラウンドでこんなに楽しめるんですね☆


―2/8―

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