とある乙女の華麗なる日常 | ナノ
episode4


「三人とも、またそうやって珠姫に食べさせて…。珠姫はもう一人で食べれるのよ?」


呆れ顔のお母様。
ゆっきーはお腹いっぱいなのか、その膝の上でうとうとしてます。

あぁあー!!ゆっきぃぃー!!
その顔は可愛すぎ!
こくんこくんって船漕いでるその姿に激萌え☆
ほらほら殿方達もにやけてるよ!
愛い奴めっ!

あぁ、そうだった!
問題は私だっ!
ゆっきーの可愛さに現実逃避してる場合じゃないっ!

このままだといつものパターンで
『悠vs李土vs枢 珠姫にあーん♪するのは誰だバトル!!』とかになりかねん!
いや、それも楽しいんだけどさ、
こう、マンネリ?

そ・れ・に

私はご飯よりも食べたいものがあるのよーん♪
さぁさぁキュートにおねだりしましょうかっ!


「いーやっ まんまきらい」

「珠姫、ご飯を食べないと大きくなれないよ?」


お父様ー、そんな困った風に首をかしげないでぇぇ!!
フェロモンがっ!ふぇろもんが目に刺さるぅぅぅ!!
言う事聞きたくなってしまうじゃないかっ!
でもでもでもっ
玖蘭珠姫、目的のためならば手段は惜しみませんっっ!


「やーのっ」


ぷいっと顔を背けると
「「「かわい〜」」」
という三種類の声

よしっ
かかった!

ベビーチェアからぴょんっと降りて、まずは伯父様のところへ。
とたとたと小走りで行ってこう言うのっ。


「くるくるおじたま、ちゅー」


―3/6―

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