とある乙女の華麗なる日常 | ナノ
episode13


あとがき***

なぜこんなことになった…ww

本当は更も枢様が好きで(もしくは恋愛感情はないけど枢様を狙っていて)
腹黒同士、初対面で互いの本性を見破った二人に、微笑み合いながらブラックトークをさせるつもりでした。
しかしある時「そういえば華麗乙女って逆ハーなんだよねー」とふと思い出して。
それならヒロインに敵意を持つ人物は作りたくないなーと。
じゃあ、更→ヒロインにしたら?と。

そんなことを考えていたら、更さんがなんとも濃いキャラになってしまいましたww

美しく清らかで、なおかつ性格の悪い女の子が好きというちょっと歪んだ趣味。
文中に出て来た鈴蘭や沈丁花(ジンチョウゲ)や石楠花(シャクナゲ)や鳥兜(トリカブト)は、どれも毒を持つ綺麗な花です。
あと、シンデレラがわざとガラスの靴を落としたというのは私の想像ですが(でもそうだと信じてるw)
白雪姫が結婚式で継母に復讐したというのは本当です。
真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされた継母は飛び跳ね続けながら死んでいきます。
さらに言えば、白雪姫の王子はネクロフィリア(死体愛好家)でありました。
童話って結構残酷です。そして面白い。

しかし更さん、本気でヒロインの事が好きなのに、全く気付かれないばかりか逆にライバル視されているという可哀想なキャラなってしまいました。
報われない…ww
更さんの"めくるめく乙女劇場"が『episode11』のヒロインの"脳内妄想劇場"と酷似していますが(というかほぼそのままですが)
それはヒロインと更の思考が似通っているということで。

そして枢様は更さんのそんな本性を知っています。
更がヒロインと出会えば一目で気に入るだろうと分かっていたので更にはヒロインのことを話していなかったのでした。
ヒロインではなく枢様とのブラックトークになってしまいましたが、それはそれで楽しかったです。

以前書いた『めくるめく結婚生活編』に更との電話での会話シーンがありますが、そこも更→ヒロインとして読んで頂けたらと思います。
あの頃はこんな設定全くなかったんですけどね(普通に腹黒仲間でしたw)
でも今この設定で読み返してみてもちゃんと通じるので良かった。
更さんはあの後、受話器を置いて泣き崩れてるんだと思いますw

そして黄梨様が依砂也さんを想っているのは社交界では周知の事だったり。
今後、出てくるか分からないカップリングですが、個人的に凄く萌えます←

あ、ちなみに今回のお洋服
双子姫のワンピースはVictorian maidenのクラシカルブーケエプロンフリルドレス
更のも同じくVictorian maidenのヘンリエッタドレスをモチーフにしています。

では、ここまで読んでくださってありがとうございました。
この夢が貴方のお気に召す事を願って。


next≫episode14『9歳:おばたま編』
―11/11―

|
[back]

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -