王妃の日記 | ナノ


 ◇第二十一罪:銀の残影−7/7−
銀の髪
銀の髪
風に去りゆく銀の髪

覚悟はしていた
でも、頭で思い描くのと実際目にするのは全く違って。

零は彼ではないと

わかっていたけれど
わかっていたつもりだったけれど

その髪
その眼差し
その気配――――

零はあまりにも
彼に似過ぎていた。


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