「蔦のアーチの向こう側にはどんな世界が広がってるの?」
緑の少女は尋ねた。
赤い花は答えた。
「その大きなお目目で確かめてごらんよ」
少女はうーんと考えた。
花は妖しく微笑んで香りを散らして誘い込んだ。

その日から、少女はあちらに行ったきり。







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