◇Debutante◇
「ねぇ珠姫、拓麻くんが向こうにいるよ!」
優姫の声が聞こえたのか、拓麻はにこにこしながらこちらへやってきた・
うん、いつ見てもその笑顔は眩しいねっ。
「枢、久しぶり。珠姫ちゃん、優姫ちゃん、夜会デビューおめでとう!」
「ありがとう、拓麻」
「一条、 あちらで誰かが呼んでいるようだよ、向こうに行ったらどうかな」
「枢、僕まだ挨拶したばかりなのに…。あんまり妬きすぎると珠姫ちゃんに嫌われちゃうよ☆」
「……」
「じょ、冗談だよ。恐いから睨まないで…」
「お兄様、私がお兄様を嫌うことなんてありえないわ」
「珠姫…」
あ、ちょっと機嫌直ったみたい。
お兄様を嫌うなんて死んでもあり得ないねっリアルに!ww
「そ、そうだ。珠姫ちゃんと優姫ちゃんに紹介したい子たちがいたんだ!」
「誰?拓麻くん」
おぉっと、上手く話を変えたね拓麻。
さすが世渡りの天才っ!
ん?でも紹介したい子たちってまさか…。
「藍堂、架院、おいでよ」
きたーーーーーーーーーー!!!
来たよ来たよついにこの時がっ!!!
「か、枢様お久しぶりです、そして珠姫様、優姫様、初めまして。藍堂英です!」
「架院暁です」
英、可愛い。英、可愛い。
暁、ワイルド。暁、ワイルド。
あーもうそんな二人一度に出て来られたら萌えメーターが振り切れちゃうじゃないっ!!
あぁあ!原作で見た二人が目の前に!!
会いたかったーーー!!!
会いたかったんだよ英!暁!
英のツンデレ発言が見たいっ!
お兄様にお仕置きされる姿が見たいっ!
そんな英に溜息をつきながら付き合う暁が見たいっ!
朝裸族な暁の胸板を拝みたいっ!
今日もネクタイ緩めにしめちゃってさー。
ボタンは二つほど開けちゃってさー。
何?それは私を誘ってるのかい?
それなら遠慮なく食べちゃうよ?☆
対照的に英はきちんと着こなしてるねー。
蝶ネクタイが君らしいっ。
まだほんの少し幼さの残ったほんのり上気した頬がいいね!たまらんよ!
嗚呼!!出来ることなら二人一緒に頂きたいっ!
ていうか二人が絡むところを是非見たいっ!!
やっぱり暁×英?
でも英×暁も捨てがたいと思いますっ。
腐女子の妄想は無限大なのよっ☆
―4/6―
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