振りかえらない君、立ち止る私


伸ばした手は空を掴むばかりで
叶うならばもう一度
幸福の黄昏れ、終焉の夜明け
君の面影が消えていく
ほどけた髪から薫る香に
永遠の夜を行く
縋りつく手、刹那に触れた指先の
千の言葉を交わすより
甘い囁きだけを残して
振りかえらない君、立ち止る私


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