※ヒロインは幼児退行
いい加減、うんざりだ。
知り合いとは言えガキになった女の面倒なんて俺に向いてる訳がなかった。
「いい加減うるせぇよ!物投げんなって何回も言っただろーが!」
怒声を浴びせたらぴたりとなまえの動きが止まり、一気に泣き出した。うぜぇ…。
「泣くなうぜぇ!」
「うああああん!」
家にほとんど親が帰ってこないからって俺に押し付けやがった風間と森野を殴りてぇ。またオルテガ破壊されてぇのかアイツら…!
だがしっかり面倒見ちまってる俺も俺かもしんないねぇ。
「いい加減泣きやみなよ、鬱陶しい!」
「あーん!ダイキこわいー!」
「怒らせてんのはテメェだよ…!」
ちっとも言う事を聞かねぇ図体だけはでかい女にイライラだけがつのる。
「…チッ。俺は出かける。留守番しとけ」
このまま一緒にいて暴力ふっちまっても嫌だからね。ゲーセンで雑魚でも蹴散らすとするかね。
どすりと俺の背中に何かが刺さる。刺したのは、なまえ。
「かは…っ、何…、しやがる…!?」
「ダイキ嫌い。意地悪いし恐いし。いらない。バイバイ」
なまえの手にしっかりと握られているのは俺が昼間アイツの為に料理してやった時使った包丁だった。
―――
大丈夫です、この後遊びに来た風間が救急車呼びます
なまえさんも元に戻ります
勿論仙道さんは優しいので警察に突き出したりはしませんよ、LBX壊すだけ
11.12.19
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