ボルテ | ナノ


ピンポンと鳴るインターホンに慌てて立ち上がる。バッグも持ったし、髪も変じゃない。彼はどんな顔をして待ってるんだろうって思いながら、想像はもうついている。きっと優しく微笑んでるんだろう、彼のことだから。


「ごめん、わざわざ迎えに来てもらって!」
「…………」
「ごめん…怒ってる?」
「……あっ、いえ! 今日はなまえ、一段と可愛い格好をしてるので…つい」


口元を押さえた烈風刀くんは、そのまま頬を赤く染める。そんなこと言われたら、勝手にこちらも赤くなってしまって。
久しぶりのデートだから気合い入れすぎちゃったかもっていうのを全部払拭してくれる、そんな烈風刀くんが大好きだ。
今日のデートは彼のプランに任せている。どんなところに行こうが、きっと一番に私のことを考えてくれるであろう、彼の。
今日は良い日になりそうだ。





―――

烈風刀くんとお久デート




18.08.26


戻る

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -