絵とか載せるリアタイ | ナノ


2020/02/16 01:13


*嬬武器烈風刀(SDVX)

「烈風刀くんっ、かえろ!」


言いながら突然抱きついてくる彼女に対し、烈風刀はため息をつく。それが呆れからか否か彼女が判別する前に、その頬を両手で挟んで上を向かせた。


「そういうところですよ。君の、そういうところ。……幸い、もう放課後です。色々できてしまいますが?」


目線をあちこちにやる彼女に内心微笑みながら、烈風刀はそんな素振りを一切見せてやらないのだった。



*乾カゲトラ(ダン戦)

「お前はまたああいう無茶を……!」


教室内で頭を抱えるカゲトラをあまり反省していないような表情で見るのは、彼の隊の大事な隊員である少女なのだが。しっぱいしっぱい……と呟きながら小さく舌を出す姿を見て、彼の中の何かが切れたようだ。


「おい、俺は真剣に怒ってるんだぞ。聞いてるのか」
「聞いてますよ!」
「全く反省してないだろ!」


据わった目で細い手首を掴み、カゲトラは自身の机に彼女を寝かせるように倒した。


「……こうでもしないと真面目に聞かないのか」


すっかり黙りこくってしまったふたりの行く末は差し込む夕日しか見ていない。



*グレン2P(ポップン)

「お前さあ、色気ないって悩んでなかったか?」
「いや全くギレンさんの前で言った覚えありませんけど!?」
「……まあ、お前が色気ないのは事実だしな」
「勝手に話進めないでもらえます!?」
「よし、とりあえず今からお前のこと少しは女らしくしてやるよ」


ニヤリと笑うギレンさんに貞操の危機を覚えても、もう遅いのかもしれない。



*嬬武器雷刀(SDVX)

「今日って肉の日なんだってな!」
「うん、お肉食べたいね〜」
「……肉、」
「わっ!? ……ちょっ、オニイチャン!? な、なんで首を……んっ、か、まないで……!」
「……肉食、だから」
「お、おかしいよオニイチャンー! 何その食人鬼的な発想ー!?」



*アルマク(SQX)

「……アンタのせいだ」
「……へ? えと、アルマくん?」
「アンタのせいでなんか乱れる」
「乱れる……とは」
「精神面で。気ィ散ったりすんの」


言いながら、アルマくんは壁に追い詰めてきて、顔の横に手を突いてくる。


「……アンタをこうしたら、なんかわかる?」



*こうもりおとこ(ポップン)

「知ってますか。私は浅ましく血を吸ったりなどしないのです」
「あ……はあ。まあコウモリと言えば吸血のイメージですよね」
「ですから」


こうもりおとこは彼女の首をするりと撫で、口元に弧を描く。


「これから行う食事というのも……血ではなく、そういうことなのですよ」



*ピエール・ド・シャルティエ(TOTR)

退路を塞ぎ、唯一の退路となりそうだった場所は己の手を突いて塞ぎ、シャルティエは据わった目で閉じ込めた少女を見下ろした。


「……君は、僕のことソーディアンの僕と同一視してるだろ」


戸惑う彼女の表情にそのまま口角を上げる。その表情に何故だか高揚感を覚えるのか、理由など彼にはわからなかった。


「でもね、ソーディアンの僕は君にこんなことしないよ。……“僕”を見てよ」


眉を下げる彼女に無理やり口付けて、シャルティエは意地悪く言うのだ。


「僕を見てくれるまで、このままでいようか」


言いながら、再びその唇を奪う。退路を開いてやる気は、今の彼にはさらさらない。



*ジューダス(TOTR)

「もう我慢ならん」


唐突に苛立ちの声を上げたジューダスが、彼女の腕を掴んでベッドに放った。突然のことに何の反応もできずにベッドできょとんとしている姿に眉を寄せ、彼はその上に覆い被さる。


「……え、えっ、な、なに、ジューダス」
「ふん……お前はいつも気づかんな」
「な、え、ど……どいてほしいんだけど……」
「自分のせいでこうなっていることにまだ気づかないとはな」
「ジューダス……怒ってる?」
「そう見えるか?」


静かに怒りを秘めるジューダスは、彼女の脇腹をするりと撫で、ため息をつく。


「お前には隙がありすぎる。……こうされる可能性もあると、身をもって知ることだな」


仮面が邪魔で口付けを落とせないことに気づき、小さく舌打ちをする。苛立ちを隠すように彼は太ももを撫でて、しばらくは彼女の上からどいてやらないのだった。



*リオン・マグナス(TOTR)

「お前はいつもいつも……!」


何に、と彼女が声を発する前にリオンはその腕を掴み、壁に寄せる。不機嫌を隠そうともせずに表情に表す彼に、どうにも彼女は怯んでしまっていた。


「あれほど、僕にデザートを残しておけと言ったのに!」


彼女はその場に崩れ落ちそうになった。そんなことか、と言いたい気持ちを抑えつつ、どう切り抜けようか考える。


「……こんなところにカスなどつけて……!」


リオンが掴んでいた腕を引き、指先の食べカスを舐めとる。明らかに戸惑って、頬を染めるその姿に満足したように鼻で笑うと、リオンは彼女を解放する。


「さて、僕はお前が残しておかなかった分をマリアンに作ってもらってくる」


――なら最初からそうしてください……。
完全に鬱憤ばらしに使われた彼女の呟きは届かない。リオンは満足したのか、この後の時間を楽しみにしてか、機嫌良さそうに去っていくのであった。





―――

自分は 肉食を 間違えている気がする




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