返信というか
香春のたわ言

04.27の忘れんぼさん★
April★Saturday

いくら出番が少ないとは言えあんまりでしょう。
彼と言ったらアレですよ…

後輩から尊敬されたかったのと、ケミカルな雰囲気が格好いいと思い込んで伊作先輩の薬草の調合を良く手伝った(といってもゴム栓に穴を開けたり、ビーカーを掃除したりする程度)りしているうちに、
自分がだんだん下級生ながら天才的な薬学の知識を持つすごい奴だと勘違いし始め、
ある日同じ委員会の一年生達を無理やり誘って伊作先輩の部屋に忍び込み、
そこで適当な薬草(っつっても多分ドクダミとか)を指で触りながら
「へえ…伊作先輩もなかなか良い物を仕入れて来るんだな」とか、
適当な薬品の入った瓶を傾けて
「ははっ。ちょっと調合の具合がおかしいかな。ま、実験用には十分か。」
とかほざいて、
乱太郎がハァ?って感じになっててもおかまいなしに
「ふん」とか「ははっ!」とかやっていて、
そんで、
一番奥の戸棚を開けて急に表情を変え、
「!!これは!伊作先輩!いったい…なんて物を!何をしようとしてるんだ!」って言ってみせ、
伏木蔵が驚いて
「それそんなヤバイんですか?」
って怖がって聞いてきたからいよいよ調子こき、
「こんなの黒の巻物の挿絵でしかみたことないぜ…!それなら、もしかしてこっちの瓶は!?」
って別の瓶を手に取って嗅いだらそれはなんか刺激臭を発する化学物質だった(手であおいでかがなきゃいけない奴)からさぁ大変、

「エンッ!!!」

って叫んで鼻血を勢いよく噴射しながら倒れ、大騒ぎの中保健室に運ばれ、どうにか助かったものの
どうやら変な勘違いをした一年達に、
「先輩は黒の巻物に乗ってる毒物に感染したんです!!」
って学園中にふれまわられてしまい
新野先生には怒られるわ
鼻は痛いわ
伊作先輩には叱られるわ
鼻は痛いわ
同級生には笑われるわ
鼻は痛いわ
それ以来あだ名は毒物くんになってますます本名を忘れられるわみたいな、そんなアイツですよ。
何かほら、そんな散々な目にあいそうな…
さんざんな…
えーっと、
さんざんだナントカ君。

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