惚れちゃえYO!!
名言×忍玉
(parody)


タイガーボーイ(10)

タイガーボーイ(10)

「それでも断られた…?」

【火薬委員になりたいの段】

火薬の匂いは照星さんのフレグランス。

---ほら、また

「照星さん!」
だが、鼻を鳴らして振り向いた虎若の前にいたのは同級生の伊助であった。

「な、何で?ままさか、いいい伊助、誰と何処にいたのッ」
「ん、委員会だよ」
伊助は火薬委員会。
火薬倉庫臭をプンプンさせているのは当然だ。
「あ…」
火薬委員会は他に池田と久々知、斎藤がいる。彼らもみんなそうなのだろうか?
「許せない、じゃなかった、うらやましい!!!」

そんなわけで火薬委員になりたくて辛抱たまらなくなった虎若だったが、伊助から伝えられたのは委員長久々知からのNO。

いぶかしげな虎若に、伊助は頷き応えた。
「豆…久々知先輩は照星さんとかどうでもいいんだ。」
「何ッ」

以下は久々知の言い分である。
『火を征するのは水。つまり豆腐にどれだけ近づけるかどうかだ。彼は属性が違うからNOだ』
『伊助は豆腐の様に清潔だから良し…』
『池田は豆腐と同じ水属性にて良し…』
『斎藤は…』

伊助の声が詰まった。
虎若は混乱している。

「た、タカ丸さんは何?!あの人なんかただのハサミじゃ」
「タカ丸さんは声が似てるんだって!!」
吐きだす様に答える伊助。
「豆腐に…声が…似てるんだって…」

「声が」
「声が」

目を反らしてうつむく伊助に、さらに尋ねることは出来なかった。
背筋がゾクッとしたのは、すっかり冷たくなった秋風のせいだけでは無い虎若であった。



いい大人は本気にしないように

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↑と関係ありそうなワードがならぶ(笑)
でも触るとすっとぶYO!

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