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お台所
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月の美しい夜だった。 煌々と輝いて空を照らすその光は、柔らかく彼女を映し出す。 見上げる横顔と無防備な首筋が、私の理性を取り払うまでにそう時間はかからなかった。 「……………」 「……え…?あっ…」 無言で引き寄せると、小さく声を上げてこの胸に収まった。華奢な肩口に顎を乗せるようにして密着し、ふっと耳元に息をかけると、身を捩りながら掠れた悲鳴を上げる。 「小五郎さん…」 堪らなく甘い声に、今度は私がどうにかなってしまいそうで。 「…〇〇〇、」 しっ、と唇に指を当て黙らせ、囁きを吹き込んだ。 「月を見るより、団子を頂くより…今宵は一晩中君を愛でたい…―――」 例えあの空に浮かぶ月が満ち足りていても、私の胸は欠けていて満たされないのだよ、〇〇〇。 さぁ、共に。 長く甘い夜に堕ちようか。 『moon light』 (神々しい月明かりの下、隠しきれない欲望を曝すのも悪くない) *** 桂剥き隊開設おめでとうございますー!勝手ながら、短過ぎる小話を投稿。この後の展開は皆様にお任せします。 〇〇〇は御名前を脳内変換してくださいませ。
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