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「…ん」



がさり、と音がして起きあがれば砂だらけだった



なんだか気持ち悪い



身体も思うように動かない気がする



「くーん」



「おはようわんさん。よく寝れた?」



わんわんと元気そうに鳴くから笑って撫でていた



「今日は…まぶしいね」



眼鏡をしててもまぶしいのがわかる



「っ…う、ん…?」



くらりと身体が揺れる



転ばないように足で支えるけど、どうしたんだろう



ぐにゃりと目が



「わんわん!」



「ぅ…、」



しゃがんだら今度は頭が痛い



ズキンズキンと心臓みたいに



本当どうしちゃったの…?



わんさんの声が聞こえる



「わんさん、大丈夫…だから」



そんなに悲しそうに鳴かなくても



僕は平気



「ちょっと疲れてる…のかな。もう少し、だけ…休んでていい?」



さっきのドームのところに戻って寝転がる



くーんと鼻をくっつけるわんさんに



「ごめんね。またすぐ行けるようにするから…」



ぼんやりとしてくる



もう一回だけ、寝かせて…?



起きたらまた歩くから



ぱたりと力が抜けて意識がなくなった





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