いただきます。

「おい神楽、授業中に弁当食うなっつったろ」
天パの銀髪。
「だって先生。タコ様ウインナーの魅力には敵わないヨ」
「でも授業中は我慢しないと」
ツッコミ地味眼鏡
「だまれ駄眼鏡」
「何でそんな辛辣!?」
「さすがチャイナさんというか…」
ミントン地味
「お、ジミー分かってるアルな!私だから出来る神業アル!」
「マヨネーズ貸してやろうか」
マヨネーズ野郎
「いらねーヨくされマヨ」
「リーダーが食べるというのなら、俺も共に…」
「必要ないアル」
ムカつく長髪


「……っつーか」

俺は焦りと苛立ちをそのまま吐き出した。自然と声が低く小さくなる。


「敵、多……」


自分が好きな少女が、他の男と会話を交わしている姿など面白くない。

勿論、他の野郎がチャイナを狙っていないのは分かる。うちのクラスは元々そんな感じだから。でも。


面白くねェ……。



「ん?どうしたアルかお前。珍しく静かで気持ち悪いネ」

秋空より深く青い瞳が俺を射抜く。
ああ、お前もう俺だけ見とけよ。


…なんて、言えるはずもなく。
「うるさいのは、お前だろィ。クソチャイナ」
「なっにいいいい!?」
全力で睨み付けてくる。
馬鹿だな。それが狙いだってのに。
っていうよりはそもそも。


「お前、いつかぶちのめしてやるアル!」
コイツ自体が『敵』な訳で。

周りに散らばった敵も、自分のものにしたい敵も、結局のところ、数々の敵に勝つには実力行使だけだ。


「あっ後ろに酢コンブの家が!」
「えっ、マジでか!」
馬鹿で良かった、そう思いながら、俺は神楽の腕を掴み引っ張り、心の中で手を合わせた。






いただきます。







チュ、と軽いリップ音。
俺は小さく囁いた。
「ごちそうさまでした」











***
あとがき

あれ。結局何が書きたかったのかよく分からなくなってしまった…。
駄文サーセンでした!
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