「あんっ、はっ…あっ」
「総司っ、総司」
「あっ…いいっ!!もっと、言ってぇっ、あっ」

元々土方さんは器用な人で、なんでもそつなくこなせてしまう。

……ただちょっと、感情の表し方は下手くそだけど。

そのせいか、早々と僕の求める形で愛してくれた。

長く、激しく、深々と。

「あっ、も……と、そこぉっ」
「あぁ、わかってる。すげぇ締めつけてくるからな…」

一番敏感な場所を擦られて、前は既にグチャグチャ。

中ももう何度も土方さんが注いでくれたから、挿入を繰り返す度にヌチャヌチャ音を立てていた。

それでも全然足りなくて、脚を開いてねだっては奥を突いて貰う。

「なぁ、持って行かれそうだ……お前、食いちぎるなよ」
「あ、はぁっ……だ、って、ほんと……は、ずっと入れときたいくらい…んっ」
「それは無理だな……」

無理だって僕もわかってはいるけど、これも僕の本心。

だからせめて、出来るだけ傍にいて常に土方さんを感じていたい。

たまには土方さんから僕を連れ去って欲しかった。

その為の手段がお酒だった。

でも。

「はっ、も、もう……お酒は、止めて、ね……?」
「ん?」
「他の人、頼らな、あっ、で……。それ、に…」
「わかってる。もう大丈夫だ」

言葉と共に優しく頭を撫でられて、それすらも嬉しい。

緩くなっていた動きが再び激しくなって身体に電撃のように熱が走り、袖を引いて限界を訴えた。

「イけよ……総司」
「んっ、あ、あぁぁああっっっ……!!」
「……うっ」

僕たちは、もう何度目になるかわからない白濁を放ち、最後を迎えた。





廊下を歩く、新八さん目掛けて木刀を投げる。

「わっ!!あ、あぶねぇ〜」
「あーあ、もうちょっとだったのに…」
「ちょ、待て待て!!俺はそこまでされる所以が…」
「ない、なんて言わせませんよ?お陰で僕、土方さんに泣かされたんですから」
「おい、総司!!昼間っから卑猥な言い方するんじゃねぇ!!」
「卑猥だなんて……土方さんてばやっらしい〜」
「なっ!てめぇ…」

矛先が土方さんに向かったことをいいことに、逃げ出そうとしている新八さんの腕を掴む。

「……次、土方さんに何かしたら、この程度じゃ済まさないですからね?」
「は、はい……」

土方さんに、何かしていいのは僕だけ。

土方さんに、お酒を呑ませていいのも僕だけ。

土方さんに、甘えてもいいのも僕だけ。

「土方さん」
「なんだよ?」

去っていった新八さんの背中を見送って、土方さんの傍らに寄る。



「今度から、お酒なしでして下さいね」
「か、考えとく……」

照れて赤くなった頬に、僕はそっと口づけた。




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