「如何なさいました。政宗様」

「小十郎、あの忍はどうなってる」

「今の所は異常ありません」

「そうか…幸村が心配しててな?文を寄越して来たんだよ」

まんざらでもないような顔をしながら幸村の自慢話を聞かされた

「はぁ…」

と軽く受け流し、要件がそれだけならばと帰ろうとしたが、止められた

「少しまて、こいつの面倒見てくれ」

「ど〜も。竜の右目」

「…前田、また来たのか」

「しばらくいるらしいからよろしくたのむぜ小十郎」

「…御意」


小十郎の部屋は今は佐助が寝ていて前田を寝かせるスペースがなく、どこに寝かせようか悩みながら承諾した。

慶次を連れて部屋に戻ると佐助は起きていた

「あ」

「…調子はどうだ」

微笑みながら良いと教えた

「おや?武田の…なんでいんの?」

「いろいろあんのさ」

慶次が適当にあしらわれているのを見ながら、仕事を進めた。

慶次は客室に連れていき、少しだけ面倒をみて後は女中に任せ、戻る。


 
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