政宗殿ー…
Ah…?おー…幸村じゃねぇか…
政宗殿…
おまっ!!血が…早く手当て…
もう手遅れでござるよ…クスクス…
何を
某はもう死んだ
HA?ならお前はだれだよ
紛れもなく真田源次郎幸村でござるよ
政宗殿…
ニタリと怪しく笑う
…お前だれだ…幸村はそんな笑い方
某の中の心の奥では政宗殿を恨んでやまない
政宗殿が居なければ某は死なずにすんだ
…幸…村…?
政宗殿…どうしてくれる…
迫ってくる幸村に怯え、逃げるがずっと追ってくる
早く…早く…出口はどこだ!
「っ……はっ!!」
嫌な汗が伝う
(またあの夢か…)
月の明かりで照らされた部屋は普通の部屋
夢のように血に染まってはいないのを確認し、ため息をつく
「なんなんだ…たくよ…」
ムクッと起き上がり、時計を見る
「…2時か…」
顔を水で洗ってから、寝直した
またあの夢を見ないように祈りながら
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